矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

2011年のビジョン

2010-12-14 19:12:16 | プライベート
そろそろ、来年2011年のビジョンを考えて、イメージしています。


1.決断
2.自己革命
3.social justice

などかな、と自分の今後の方向性を考えながら、決めようと思います。

昨日は、静岡県島田市で講演会でした。

2010-12-14 06:34:42 | 感染症関連
はじめてお伺いした静岡県島田市でしたが、江戸時代の宿場町のひとつでしょうか。
大井川、蓬莱橋で有名な地域だそうです。

島田市民病院にて、感染対策につきまして講演させていただきました。

100名ぐらいいらしたと思いますが、皆さんの真剣なまなざしが印象的でした。

講演開始前に、ご担当の先生などに、いらした方が眠くならないようなお話がしたいです、と冗談で言っていましたが、眠っていた方はほとんどいませんでした。

むしろ、身を乗り出して聞いてくださった方が大半で、とても真剣な雰囲気が伝わり、こちらも緊張しながら精一杯のことをお伝えしました。

感染対策は、医療安全と表裏一体で、全職員、全科に共通の重要基本事項です。

少し時間があれば蓬莱橋も渡りたかったですが、とんぼ返りです。。

いつも新幹線で通る場所に降り立ち、大井川などのことを見れたのはよかったです。

年末に向けて、一気に仕事を片付けたいと思います。

野口セミナー終了しました。

2010-12-12 12:11:19 | 医学教育
昨日、野口医学研究所主催のセミナーが開催されました。

多くの意識の高い学生、研修医の方が全国から参加され、とてもエネルギッシュな会でした。

日本の若手から、ぜひ、世界で活躍する人材が多く育つことを願ってやみません。

私は、3コマ連続で担当しましたが、楽しく、またとてもエネルギーを消耗するセッションでした。

久しぶりに再会したいろいろな方とのお話で、inspireされ、元気をいただいた感じです。

ACGME 米国卒後研修施設認定局の講演がありました。

2010-12-10 22:43:23 | 医学教育
以前から、野口医学研究所の方から、12月に米国ACGME (仮訳 米国卒後研修施設認定局)の方のめったに聴けない講演がある、と知らされており、必ず出席するよう、と勧められていました。幸い、出席させていただき、研修施設の認定に関して、世界の動きの最新状況、米国の統計を交えた現状を知る機会を得ました。

米国は医学部を増設したり定員を増やし、医師の育成を増やしてきましたが、2015年には、現在の卒後研修のポジションと卒業生の数がほぼ同数になるそうです。これまでは、ポジションの数と卒業生の数との間で、3,000人くらいの不足があり、米国人で外国の医学部卒業者や外国人がそのギャップを埋めていました。本日の講演者の先生のお話では、おそらく米国政府は研修ポジションを増やして、これまでどおり外国医学部を出た米国人や外国人が入れる余地をつくるのではないか?と予想していました。どうなるでしょうかね。


また、Thomas Jefferson大学の先生で、日米の架け橋として50年ぐらいやってこられたGonella先生が、generalistの重要性を熱弁されたのがとても印象的でした。

臨床教育者 Clinical educatorとして学生、研修医の方へ医師としての基本スキルとして何を教えるべきかも、非常に重要なヒントをいただきました。

これまで国内で学生、研修医の方へ「無意識」に懸命に伝えようとしていたことを、Gonella先生に「言語化」してていただき、納得しました。

それは、医師の基本スキルで、

1.リスクファクターを認識すること
2.疾患の原因 etiolotyを探ること
3.疾患の重症度 severityを判断すること

4.正確、specific、かつタイムリーな診断をつけること
5.適切な治療をすること
  治療をモニターすること
6.リハビリ

特に、疾患の原因と重症度について、いつも、どうしてこういう病態になったのか、
それがどのくらいの重症度なのか(軽症で待てるのか、重症で待てない状態なのか)を判断できるように、指導しているつもりなのですが、言語化できていない部分が多かった、と反省しました。

今日のためになるお話を、今後の教育、自分自身の診療にも役立てたいと思います。

明日は、早朝から、東京医科歯科大学が会場で、野口医学研究所主催のセミナーです。


Cochrane protocolのドラフトがようやくできました。

2010-12-10 09:06:17 | 感染症関連
Cochrane LibraryのCochrane reviewを今年はがんばってやっています。その前段階であるCochrane protocolのドラフトに懸命に取り組んでいました。

まとまったblock time が取れれば5-7日ぐらいで仕上がるものですが、細切れ時間になると、どうしても効率が悪く、同じ事を何度も読み直し、考え直し、となっていました。

今週中に仕上げる、と決めてようやくひとつの形になりました。これからco-authorの方々に確認していただき、revision予定です。



オランダの課題も催促がきており、すべきことが山積みです。

3つのまったく別の大きなプロジェクトを同時進行させる必要があり、ちょっとストレスぎみですが、仕事があるということは
ありがたいことだなあ、と思い、なんとかこなしたいです。

3つともやりがいがあり、重要であり、世の中のためになれば、との思いでがんばりたいと思います。

新しい門出です。

2010-12-09 12:22:45 | プライベート
いろいろ迷うことが多かったのですが、新しいことをしたいと思っています。気分を一新して、新たな門出です。


これまで本当にいろいろな方との信頼関係から、さまざまな仕事をさせていただいていることを実感したこのごろです。

ひとりでやっているように思いがちでしたが、その根底で、いろいろな方とつながって、その小さなつながりでいかに大きな枝が伸び、花が咲いていたのか、思い知りました。

クリエイティブに、前向きに、自由に、おおらかに、自分の可能性を最大限、試したいです。

80才までとしても、まだ40年近くある寿命をどう、全うするか、考えたいと思っています。


先日、みつけた自分の真のライフワーク、後世に残したいことを実行・実現したいです。

キャリア人生も、ほぼ半分の18年目、残り20年をどう利用するのか。

国籍、文化、人種を越えて、のびのび仕事がしたいです。

残念なお知らせです。

2010-12-08 09:30:07 | 感染症関連
現在、自治医科大学から無料配信しております、抗菌薬15分ポイントマスター(1)-(10)ですが、大変、ご好評をいただいているようなのですが、諸事情によりまして、一旦、学内配信のみへ変更することになりました。

多くの方にご活用いただいていることを、大変うれしく思っている矢先にこのような変更になりますことを、申し訳なく思います。

また別の「研修医に役立つ感染症のレクチャ・シリーズ」を立ち上げようかと思っております。

総合内科専門医試験になんとか合格していました。

2010-12-06 13:09:15 | 医学教育
9月に受験した総合内科専門医試験ですが、本日結果を見ました。なんとか合格しており、ほっとしました。

日米の傾向の違いに驚いた試験でしたが、この試験をもって取得すべき専門医試験はだいたい終了しました。

米国の内科と感染症はまた8-10年以内に更新試験の受験があります。2014年から内科は受験資格があるので、準備を想定しています。

しかしながら、定期的な知識の更新がいかに重要かを実感するこのごろです。

せめてNEJMを毎週、iPodで聞くのが精一杯です。

FIFA 2018, 2022 決定ですね!

2010-12-03 09:14:12 | グローバリゼーション関連
昨夜遅くに、自宅でBBCのlive 中継を見ていました。

英国も、自国へサッカーのワールドカップを招致したいため、BBCでもライブ中継でずっと流していました。

残念ながら、日本は落選しましたが、新しい息吹を感じるロシアとカタールに決定し、やはり世界がどんどん動いていることを実感しました。

昨日も書きましたが、世界の興味は、「新しいこと・もの」へどんどん動いているということだと思います。

日本が今後、世界の注目を再び集めることができるようになるには、相当の革新性が必要ではないか、と実感します。

3Dなどを駆使したテクノロジーで訴えたにもかかわらず、それよりも、中東でのはじめてのワールドカップのサッカー大会を開催することに意義を感じる理事が多かった、とのことも、この2-3年の中東の国策を反映し、見事に成功した事例ではないでしょうか。

昨日の読売新聞に、大きく見開きの2ページ分の巨大広告で、UAE アラブ首長国連邦が建国39年を記念し、自国への観光やビジネス機会を紹介する記事がありました。

ドバイ、アブダビ、ドーハなどに一度、行こうと決めていますが、あの広告で、絶対に近いうちにドバイ経由のEmiratesを利用しようと決意を新たにしました!

アラブの動きを肌で感じずには、今後の世界情勢は理解できないと悟りました。

再生 日本に期待したい!

2010-12-02 12:53:26 | グローバリゼーション関連
今日は、人間ドックに行きました。自分の健康管理は医師として最低限のことだと思いますが、日頃、どうしてもおろそかになりがちです。

自分の心と体になかなか耳を傾けることができず、”無理”することが多くなりがちですよね。

今年は、例年にないことですが、早々からすでに2回もかぜをひきました。ホテルの部屋の暖房でどうしてものどが乾燥し、
翌朝にのどがいたくなり、咳がではじめる、という同じパターンです。暖房を自分で切れる場合はいいのですが、自動になっている場合、コントロールが難しく、やられてしまう、という感じです。

さて、人間ドックの待合で読んだ、先月初めのアエラで、ゲーム業界でも、日本勢が苦戦している状況が報道されていました。

グローバル化で、CG コンピュータグラフィックスの技術は一段と向上し、しかも、「型破りが得意」な欧米勢に負けてきているようです。中国、韓国勢も米国の一流大学であるMITへどんどん留学者がふえ、TVで日本勢が衰退しているのと同様に、ゲーム業界でも日本が負ける日が近い、といった趣旨の内容を、ゲーム業界の第1人者の方がインタビューで答えていました。

日本の細やかなサービス、丁寧さ、親切さ、他国では絶対にまねできない時間の正確さ・迅速さなどを、”売り”にしてはどうか、と私は思っています。

一方で、”日本ほどの丁寧さや親切さ”は要求されないが、”即断力、スピード感、革新性、ユニークさ”が要求されるグローバル社会で、大胆な案や革新的な発想を持ちながら、堂々と渡り合うだけのタフな精神力とディベート力を発揮できる人材が必須だと感じます。

自分自身がそうなれるよう、今後ますます国外との交流をemail, skype でつなぎ、学会・そのほかで国外へ出かけて、face-to-faceの人間関係・信頼関係を維持したいと思っています。

英語による口頭および文章によるコミュニケーション・プレゼンテーション能力がカギ(あるいはすべてといっても過言ではない)です。

卒業生向けの抗菌薬セミナーをしました。

2010-12-01 09:00:06 | 感染症関連
2005年に赴任して、今年で6年目ですが、毎年卒業生の方向けに卒前抗菌薬セミナーを開催しています。

これは、2005年度卒業の有志の方が発起して始まり、後輩のかたへ受け継がれた学生主導の自主企画です。

卒業生の方は、卒業試験、国家試験の模擬試験、卒業判定試験など、試験に追われるさなかに、2日間、2時間ぐらいの集中コースです。

今年は、11月末に開催しました。毎年、私自身楽しみにしており、楽しく手ごたえのあるセミナーです。

地域に戻り、卒業生の方が、感染症診療においてもリーダーとして活躍していただきたいと願いをこめて開催しています。

今年は、感謝状とお花をいただきました。このような思いがけない贈り物にとても心がしみました。

記念写真。。。