昨夜、衝撃的なことがありました。
マレーシアには、ニューヨーク時代にレジデントでお世話になった一年先輩であり、旧友がいました。
忘れもしないニューヨークで、インターン2ヶ月目の8月ぐらいにICU当直でご一緒しました。一年先輩なので、彼はレジデントとして多数の入室患者のケアに奔走していました。
私は慣れない環境で、仕事が追いつけず、こちらの消化管出血の患者のヘモグロビンチェック、あちらの患者はカリウムの採血、さらに新しい患者の医療面接(history and physical examinations)とめまぐるしい状況でした。
明け方、あまりに追いつけず、思わず、レジデントの彼の前で情けなく泣いてしまった
思い出のある旧友です。
20年近く会っていませんでしたが、母国のマレーシアで、開業してプライベートプラクティスをしているとうわさを聞いていました。
今回、せっかくなので連絡を取って会えないかと思いましたところ、サーチすると
昨年の7月に逝去されていました。
多くの患者や学会関係者も彼の死を悼み、学会誌にも取り上げられており、
見つけることができました。
謙虚で、患者思いで、周囲の人にいつも暖かく接してくれて、私も彼の友情・思いやりがなかったら、レジデントの3年間を完遂できなかったかもしれません。
人はいつか亡くなりますが、最近、同世代の友人で近い人が二人も亡くなって、
言葉にならない夜でした。
家族、友人知人とのかけがえのない時間を大切にしたいと思います。
自分も健康管理をしっかりしないといけないなあと改めて思います。