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矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

日本循環器学会中四国合同地方会 教育講演 2019

2019-06-05 22:52:45 | 感染症関連
今週末に地元で、講演させていただきます。

今年は高松にお招きいただきました。

長いご縁の徳島大学の山田博胤教授にお招きいただきました! 学生時代からのご縁に感謝しております!

讃岐は地元で、うどんなどが有名です。

麻疹、風疹、ぜひワクチン接種を!

2019-05-27 21:24:17 | 感染症関連
オリンピックを前に、国内でワクチン未接種の年齢層を中心に、麻疹、風疹が再度、アウトブレイクしています。

感染症科医として、いてもたってもいられない、現場に出て、ワクチン接種を推進したい!!!と感じます。

明日は、地域の病院で外来ですが、自分の外来では、あらゆる予防を推進するスタンスで臨んでおります。

自分の両親4人、自分と家族、兄弟姉妹その家族など、ワクチン接種を実践しております!!

今後の日本での感染対策は、

1。国内の未接種集団

2。労働者としての外国人の未接種者のアウトブレイク

3。オリンピックで出入国する人々のアウトブレイク

二重も三重にもリスクが重なり、先手で対応すべき時期です。

ワクチンの増産も、今ぐらいから計画していただきたい状況です。

予防、想定、行動!に尽きます。



満員御礼 ゼロからわかる抗菌薬はじめの一歩 民間医局アカデミー

2019-05-20 21:51:46 | 感染症関連
週末は、今回で3回目となりましたが、民間医局アカデミーで感染症セミナーをさせていただきました。

”ゼロからわかる抗菌薬はじめの一歩"

80名定員予定とのことでしたが、94名の方のご参加があったようです。

今回は、参加者の先生と同世代の研修医の先生3名とケーススタディを3例。

前回と同様に、個人防護具着脱の感染対策実習、針刺し切創の対応のミニレクチャーも行い、とても充実した内容でした。

記念撮影。





〜世界のアウトブレイク制御の現場から〜

2019-05-13 23:27:13 | 感染症関連
本日は、夕方から、茨城県の感染対策委員会関連で、水戸の講演会に参加しておりました。


世界保健機関WHOや、米国疾病対策センターなどで重職を歴任され、茨城県土浦市にゆかりのあるDr. Keiji Fukudaの講演会が開催されました。

茨城県は、国体、ラグビーのW杯、オリンピックなどを控え、港、空港、成田空港や羽田空港にも近い位置のため対策の準備が必要です。

これまで、香港の鳥インフルエンザ、SARS, MERS 中東呼吸器症候群、エボラ出血熱、などで、世界の色々な場所、国でのアウトブレイクへの対応をされたDr. Keiji Fukudaのお話は、非常に
心にしみる内容でした。

インフラの整備、対応のスピード、行政とアカデミアの連携など現場を経験された方ならではのお話でとても勉強になりました。

自治医大のかつての教え子であった先生もご参加で、また、非常勤講師の筑波大学の学生さんたちも参加でした。

沖縄米海軍病院の先輩にあたる砂川先生にも久しぶりにお会いできてとてもうれしかったです!

ちょうど明日、筑波大学で4年生の講義を担当しており、感染症の講義を楽しみにしています、とのお声にうれしく思いました。

講演メモ

アウトブレイクの時の対応
1. Detect
2. Report
3. Investigate
4. Control


最後のtake home messageで、
国家の主権と正当性で、当該国は対応すること、というのがとても印象的でした。

文化社会背景によって、同じ原則も、実施(implementation)の仕方が大きく変わってくる、との言葉もとても印象的で、心に刻みました。

素敵なテラスとデザート






日本化学療法学会 Day 1-2

2019-05-11 00:05:12 | 感染症関連
東京ドームホテルで、日本化学療法学会が開催されております。

今回は、ベーシックレクチャー で感染症科専門医の思考プロセスについて講演させていただきました。

また研修医の先生方と演題発表がありました。

初期研修医の先生が素晴らしい発表をされました!

お疲れさまでした。



ハイリスクの若い方々へ:麻疹、風疹のワクチンを接種しましょう!

2019-04-30 08:43:38 | 感染症関連
日本も、そして、渡航者の多い米国も、麻疹の「非常事態」になっております。

日本でも、空の玄関成田で、麻疹の患者が発生し、暴露された多くの方の発症が懸念され、感染が大きく拡大する懸念があります。

麻疹、風疹のワクチンを接種しましょう。

1994年に予防接種法が変更され、集団接種が中止。

2006年に、MRワクチンの2回接種が施行されました。

特に、若い方で、この間の、ワクチン行政が消極的になっていた時代に子供時代を過ごした方は、麻疹、風疹、ムンプス、水痘のワクチンを接種されたかどうか、ぜひご確認ください。

年齢では、麻疹では、おおよそ13-14才から25-26才ぐらいの方は、ワクチン行政のはざまで、ワクチン接種がされているか確認してください。

風疹は、現在、政府の無料検査と無料ワクチンの制度が施行されています。対象年齢の方は、39才から56才ぐらいでしょうか。

暴露後でも暴露後72-96時間以内なら、ワクチンを接種して、感染予防が間に合います。


総合内科の推進へ。。

2019-04-28 18:48:54 | 感染症関連
総合内科の認知と確立は、待ったなしです。


高齢者が増え、多数の既往歴がある患者のマネージメントは「総合内科」「総合診療」が必須です。

日本内科学会が、「真の総合内科」を確立すべく、若手の先生を中心に動き出した感じで、嬉しく感じます。


サブスペシャリティは大事ですが、「コア」である「総合内科」をベースに構築されるスキームを推奨します。

日本内科学会の内容も、サブスペシャリティがそれぞれにセッションをするあり方から、「総合内科」主体の、予防医療も推進する形へ進化していくよう尽力したいと考えております。

〜内科学会が変わった! ~日本内科学会  

2019-04-28 18:36:19 | 感染症関連
今年は、内科学会が名古屋で開催されました。







日本医学会総会と合同開催でした。

今年は、初めてですが、日本内科学会総会のシンポジウムを担当させていただき、企画と司会をさせていただく機会をいただきました。

テーマは、薬剤耐性AMRについて、国家のアクションプランについて6名の演者の先生にご登壇いただきました。

どの演者の先生も素晴らしかったのですが、圧巻は「グラム染色の実践」をご開業の先生がご発表くださったことです。

診療所で、悩ましい抗菌薬の適応を、「見える化」した検体のグラム染色で、鮮やかに、そしてクリアーに判断され患者にも納得いただいた診療を展開されていらっしゃいます。

まえだ耳鼻咽喉科クリニックの前田稔彦先生です!

満場の会場で、とても有意義なご講演とパネルディスカッションがされました。

ご関係者のみなさま、ありがとうございました!


共有:New York Cityで麻疹が大流行

2019-04-11 21:30:30 | 感染症関連
メディア報道で知りました。

New York Cityで、麻疹が大流行しているそうです。

CDC 米国疾病管理センターから、東欧など麻疹が流行している国からきた人々が、New Yorkで予防接種を未接種の方などへ感染したようです。

280名程度の大流行です。

ゴールデンウイークを前に、確実に予防接種をしてから渡航をお勧めします。

御礼! "抗菌薬はじめの一歩" アマゾン最大瞬間風速 360位

2019-04-07 17:55:29 | 感染症関連
新年度となり、新入職の医師、他の医療従事者の方々にご愛顧いただき、深謝申し上げます。

2010年3月に上梓した抗菌薬はじめの一歩ですが、

おかげさまで、抗菌薬の基本としてご愛顧いただき、昨日、アマゾンで最大瞬間風速 360位でした。

自著でも、アマゾンからしょっ中、宣伝emailが来るためサイトを見ることになります。

増刷の時には、情報をアップデートしてきておりましたが、抗細菌薬のみならず、真菌薬、ウイルス薬の基本薬なども含めることも検討しております。