矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

〜世界のアウトブレイク制御の現場から〜

2019-05-13 23:27:13 | 感染症関連
本日は、夕方から、茨城県の感染対策委員会関連で、水戸の講演会に参加しておりました。


世界保健機関WHOや、米国疾病対策センターなどで重職を歴任され、茨城県土浦市にゆかりのあるDr. Keiji Fukudaの講演会が開催されました。

茨城県は、国体、ラグビーのW杯、オリンピックなどを控え、港、空港、成田空港や羽田空港にも近い位置のため対策の準備が必要です。

これまで、香港の鳥インフルエンザ、SARS, MERS 中東呼吸器症候群、エボラ出血熱、などで、世界の色々な場所、国でのアウトブレイクへの対応をされたDr. Keiji Fukudaのお話は、非常に
心にしみる内容でした。

インフラの整備、対応のスピード、行政とアカデミアの連携など現場を経験された方ならではのお話でとても勉強になりました。

自治医大のかつての教え子であった先生もご参加で、また、非常勤講師の筑波大学の学生さんたちも参加でした。

沖縄米海軍病院の先輩にあたる砂川先生にも久しぶりにお会いできてとてもうれしかったです!

ちょうど明日、筑波大学で4年生の講義を担当しており、感染症の講義を楽しみにしています、とのお声にうれしく思いました。

講演メモ

アウトブレイクの時の対応
1. Detect
2. Report
3. Investigate
4. Control


最後のtake home messageで、
国家の主権と正当性で、当該国は対応すること、というのがとても印象的でした。

文化社会背景によって、同じ原則も、実施(implementation)の仕方が大きく変わってくる、との言葉もとても印象的で、心に刻みました。

素敵なテラスとデザート






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