俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

秋遅草

2007年09月29日 | 俳句

『背の汗 生駒の風に 吊し柿』
(せなのあせ いこまのかぜに つるしがき)

『秋愁い 親の判らぬ 母娘あり』
(あきうれい おやのわからぬ おやこあり)

『力士並み 次は外人 秋の陣』
(りきしなみ つぎはがいじん あきのじん)

『白ブーツ 秋の流行か 三人目』
(しろぶーつ あきのはやりか さんにんめ)

『懐かしき 恩師に会えり 秋の夕』
(なつかしき おんしにあえり あきのゆう)

『眉寄せて 漫画読む女 秋愁い』
(まゆよせて まんがよむひと あきうれい)

『秋雨か ベルトに傘の 背の高き』
(あきさめか べるとにかさの せのたかき)

『人はみな 皆それぞれに 秋の有り』
(ひとはみな みなそれぞれに あきのあり)

『暮泥む プラットホームに 秋の虫』
(くれなずむ ぷらっとほーむに あきのむし)

『秋灯す 蛍光灯の 眩しさよ』
(あきともす けいこうとうの まぶしさよ)

『満員の 新快速の 秋遅草』
(まんいんの しんかいそくの あきちぐさ)
                  秋遅草=萩

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