『向日葵の またも元気に 笑ってる』
(ひまわりの またもげんきに わらってる)
『秋愁い 靴鳴く豆泣く 膝も啼く』
(あきうれい くつなくまめなく ひざもなく)
『休み明け 心身ともに 夏バテす』
(やすみあけ しんしんともに なつばてす)
『空覆う 秋雲の芯 まぶしかり』
(そらおおう あきぐものしん まぶしかり)
『水引を 見つけし路地に 風通る』
(みずひきを みつけしろじに かぜとおる)
『鶏頭の うねる花びら 目に痛し』
(けいとうの うねるはなびら めにいたし)
『道の辺の 尾花が上の 露光る』
(みちのべの おばながうえの つゆひかる)
『露草の 青く小さき 花いとし』
(つゆくさの あおくちいさき はないとし)
『薄揚羽 並走の間の 楽しさよ』
(うすあげは へいそうのまの たのしさよ)