俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

秋の色

2007年09月22日 | 俳句

『親切の タイミングずれ 秋旱』
(しんせつの たいみんぐずれ あきひでり)

『切れる人 そこかしこ居て 秋愁い』
(きれるひと そこかしこいて あきうれい)

『目の前に 松竹梅 秋女』
(めのまえに しょうちくばい あきおんな)

『ビル風に 腕を広げて 秋感ず』
(びるかぜに うでをひろげて あきかんず)

『地下街に 吹き込む風に 秋の色』
(ちかがいに ふきこむかぜに あきのいろ)

『日の落ちて 吹く風やさし 秋の山』
(ひのおちて ふくかぜやさし あきのやま)

『睦まじい スワット帽夫婦 秋列車』
(むつまじい すわっとぼうふうふ あきれっしゃ)

『右左 同じものなし 露鏡』
(みぎひだり おなじものなし つゆかがみ)

『落着けば 気のみ気のまま 木の実独楽』
(おちつけば きのみきのまま このみごま)

『秋風の 体を抜ける 音聞こゆ』
(あきかぜの からだをぬける おときこゆ)

『手の中に 木の実いっぱい 夢いっぱい』
(てのなかに このみいっぱい ゆめいっぱい)