俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

秋心

2007年09月26日 | 俳句

電車の中の通勤風景を詠みました。(特に女性)

『秋の朝 足組む女に 泣きボクロ』
(あきのあさ あしくむひとに なきぼくろ)

『足の甲 腫らせし女に 秋愁い』
(あしのこう はらせしひとに あきうれい)

『西日射す 窓に飛び交う 外国語』
(にしびさす まどにとびかう がいこくご)

『放出も 鴫野も読めぬ 東西線』
(はなてんも しぎのもよめぬ とうざいせん)

『マニキュアに 手足の違い 秋の顔』
(まにきゅあに てあしのちがい あきのかお)

『前の席 指輪の有無に 秋旱』
(まえのせき ゆびわのうむに あきひでり)

『んなーあほな 繁昌亭の 秋女』
(んなーあほな はんじょうていの あきおんな)

『鼻擦る 二の腕太き 秋日和』
(はなこする にのうでふとき あきびより)

『胸元の 弾ける張りや 木の実独楽』
(むなもとの はじけるはりや このみごま)

『若侍 桔梗の如き 凛々しさよ』
(わかざむらい ききょうのごとき りりしさよ)



『秋の空 雨雲千切れ 彷徨ぬ』
(あきのそら あまぐもちぎれ さまよいぬ)

『黄色増す 黄昏時の 秋模様』
(きいろます たそがれどきの あきもよう)

『秋心 瞳の下の 泪かな』
(あきごころ ひとみのしたの なみだかな)

『なぜ啼くや 七つになりし 秋鴉』
(なぜなくや ななつになりし あきがらす)
コメント
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