俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

鰯雲

2007年09月25日 | 俳句

『鰯雲 回転寿司へ 誘いし』
(いわしぐも かいてんずしへ いざないし)

『華もなく 嫌われもせぬ 芒かな』
(はなもなく きらわれもせぬ すすきかな)

『川下り 北山杉や 秋の天』
(かわくだり きたやますぎや あきのてん)

『ああ野分 しなやかな竹も 折れるほど』
(ああのわき しなやかなたけも おれるほど)

『にわか雨 激しく長く 秋深し』
(にわかあめ はげしくながく あきふかし)

『安普請 天下の秋を 知らずして』
(やすぶしん てんかのあきを しらずして)

『朝顔の 庭垣三面 咲き乱れ』
(あさがおの にわがきさんめん さきみだれ)

『妹はまた ひとりさびしく 椎拾う』
(いもはまた ひとりさびしく しいひろう)

『猫じゃらし じゃらす妹も 遠のきて』
(ねこじゃらし じゃらすいもも とおのきて)

『秋雨や 傘の内より 手を拡げ』
(あきさめや かさのうちより てをひろげ)

『明日香には 万葉の声 秋の声』
(あすかには まんようのこえ あきのこえ)

『耳澄まし 秋声聞かば 心澄む』
(みみすまし しゅうせいきかば こころすむ)

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