俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

秋の形

2007年09月15日 | 俳句

『往きは良し 帰りは不安 秋の空』
(いきはよし かえりはふあん あきのそら)

『傘持たず 降るを懸念の 秋時雨』
(かさもたず ふるをけねんの あきしぐれ)

『秋雨や 地下通る間に 雨の降る』
(あきさめや ちかとおるまに あめのふる)

『入道の 西日遮り 際立ちぬ』
(にゅうどうの にしびさえぎり きわだちぬ)

『西日射し 観音入道 神々し』
(にしびさし かんのんにゅうどう こうごうし)

『雲流れ 千変万化 秋の形』
(くもながれ せんぺんばんか あきのかた)

『腹鼓 いい音させて 月を待つ』
(はらつづみ いいおとさせて つきをまつ)

『雲の奥 三日月見るや 目を瞑り』
(くものおく みかづきみるや めをつむり)

『秋の夜は 一人淋しく 酒を飲む』
(あきのよは ひとりさびしく さけをのむ)

『秋時雨 思い寝の跡 濡れ枕』
(あきしぐれ おもいねのあと ぬれまくら)
コメント
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