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Opened Zipper

中村橋動物病院の犬 / 高倉あつこ

2005-08-19 23:58:21 | 読書
中村橋動物病院の犬 / 高倉あつこ

書名:中村橋動物病院の犬(全6巻)
著者:高倉あつこ
出版:1995年8月~1998年10月 双葉社(アクションコミック)
価格:各560(税込)



溜まりまくった本・コミック、もう二度と読まないなぁというものを処分することに。
タダでも良いから引き取ってもらえないかと古本屋へ持って行ったんですが、7割程度は一応値段が付いて買い取ってもらえました。(微々たるもんでしたが)
残り3割の値段が付かないものは「処分して下さい」と依頼。
これでしばらくは本棚が崩壊せずに持ちこたえそうです。

買取チェック中、店内を物色していた嫁さんが手伝ってくれと呼ぶのでついて行きます。
行ってみると「中村橋動物病院の犬」というタイトルの全6巻のコミックがあり、絵柄を確認するためにこの表紙を見たいと言います。
タイトルからは大好きな佐々木倫子の「動物のお医者さん」シリーズを連想させますが、そう連想させるだけあって安易なパクリマンガの臭いも漂ってます。
ちなみに個人的には佐々木倫子で一番好きなのは、「"人の顔が覚えられない"黒田勝久」のシリーズだったりします。
「ペパミント・スパイ」も良いなぁ、初期の荒削りな素朴感がたまりません。

話を戻して「中村橋動物病院の犬」ですが、絵柄を見ればある程度予想できるので表紙を見たい。
ウチは犬好き猫好きなので、犬モノ猫モノのコミックや本などに弱いのです。
しかしこのコミック、棚ではなくて本をパッキングした塊の山積の中にあるのでした。
上に乗っている他のコミック塊を押し上げて抜こうとしましたが、ビクともしません。

棚の方にどれか1冊だけでもバラで置かれていないか探しましたが見当たらず。
しょうがないので店員さんにお願いして探してもらおうとしたのですが、やっぱり無い。
それで結局、店員さんが山積のコミック塊を上から取り除いていって、掘り出してくれました。

絵柄を見た嫁さんは「イマイチ?」と思ったそうなんですが、店員さんが頑張ってくれたので「やっぱイイです」と言うに言えない状況。
値段も6冊まとめて630円と安かったんで、まぁ良いかってことで買って帰りました。

後日、嫁さんの感想を訊いてみると「読みやすかった」とのこと。
面白いとハッキリ言わないってことは、イマイチだったんだろうかと推測されます。
どれどれ、と思いながら時間が空いたとき(実はトイレでビッグな事をするとき)に読んでみました。

てっきり犬の話だと思っていたんですが、微妙にハズレ。
臭いを嗅ぎまくるクセがあり、雄犬とケンカしたり雌犬に好かれたりと、行動がとても犬っぽい3浪21歳の大学生が主人公。
彼の前世が、獣医師である同級生の父親が21年前に手術したものの助けられなかった犬だったのではないかと考えられる出来事が続発し、その謎が次第に明らかになっていく…という話。

主人公の前世はベルジアン・タービュレントという珍しい種類の犬という設定だったんですが、そんな犬種があったんだなぁと勉強になりました。
ウチは犬を飼う夢を見続けていた頃に犬関連本を買い漁り、各犬種の特徴(飼い易さを計るための抜け毛の量や運動量、遺伝性疾患、従順性など)を調べてたんですが、ベルジアン・タービュレントって犬種は初めて知りました。

かなりお気楽脳天気なシチュエーションコメディで、大爆笑はしないが次を読みたくなる程度には面白いマンガでした。
全6巻で630円だったので、かなりコストパフォーマンスが良かった点も含めての評価ですが。

古い本なので廃刊になってると思いますが、マンガ文庫化されてるっぽかったです。
犬好きな方にはオススメできると思いますが、新しいのを買うコストと見合う内容かどうかはビミョーかも。


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