OZ.

Opened Zipper

誰も知らない

2005-03-14 12:00:00 | 映画
嫁さんがDVDをレンタルしてきたので、映画「誰も知らない」を観ました。
主演の男の子がカンヌ映画祭の主演男優賞を史上最年少(14歳)で受賞した、っていう予備知識しか無いまま鑑賞。

題名:誰も知らない (2004年 日本)
時間:141分
監督:是枝裕和
脚本:是枝裕和
音楽:ゴンチチ
出演:
 柳楽優弥 (長男:明)
 北浦愛 (長女:京子)
 木村飛影 (次男:茂)
 清水萌々子 (次女:ゆき)
 YOU (母親:福島けい子)


■ストーリー

アパートに引っ越してきた母親と息子・明が大家に挨拶に行く。
子供は1人だけと説明するが、実際には子供は長男・明、長女・京子、次男・茂、次女・ゆきの4人だった。
子供たちは学校に行かせてもらえず、明以外はアパートから出ることも禁じられていた。
母親が仕事に出ている間、子供たちはアパートの部屋で4人で遊び、家事をし、勉強していた。
明だけが外へ買い物に行き、京子と2人で食事を作り、皆母親の帰りを待って暮らしていた。
あるとき、母親は仕事でしばらく帰ってこれないと言って家を出てゆく。
子供たちは母親の帰りを待ち続けるが、母親は出て行ったまま連絡が取れなくなり、次第に残金も減ってゆく…

■感想

あまりの内容にヘコみました。(傷つきやすいので)
実際にあった事件を元にしているということなので、元ネタの事件の内容を調べたらもっともっと悲惨な話だったので、ますますヘコみました。
しばらく立ち直れないかも。
元ネタに興味がある方は「巣鴨子供置き去り事件」で検索を。

淡々とした自然な演出で、フランス映画っぽい感じ。
末っ子の女の子は小動物のように愛らしくて、柳楽優弥君は目が強くて印象的です。
YOUはいつものYOUで、面白くて可愛い母親なんですが、やっている行為は恐ろしく自分勝手で許しがたい。
っつーか、許せません。

映画としてのデキは良いと思うんですが、カタルシスが全く無い話なんで、どっぷり落ち込んでみたい人か、心が死んでる人にしか薦められません。
(薦めて良い相手はチャンドラーくらい)

どんな話か知ってたら、自分からは絶対観ようとしない映画ですね。
自分的には「火垂るの墓」の30倍キツいです。
DVDを借りてきた、鉄の心臓を持っている嫁さんでさえ、観終わった後でヘコんでました。

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