

6月21日(土)池袋で開催されるT-OD Gear Spotに参加します。
10:00~16:00
サンシャインシティ会議室
ルーム16
ご来場お待ちしております。
という事で、展示用ナイフですが、1月の京都ナイフショウで展示していボロです。
1月の展示後にO/Hが必要になりまして、4月のナイフショウではWSKを用意、今回の6月用にボロを予定しました。
表面処理のO/Hをするにあたり、ついでに変更したい部分があったので、そこも加工しました。



〈ブレード〉
⚫5.5mm厚、205mm長、SKD-11/ミクロデント処理
ブレードの表面にコスリキズを見つけたので、ミクロデントの再処理に出しました。
それ以外ブレードの変更点はありません。
フィリピンスタイルのジャングル刀をモチーフにしました。
枝打ち(チョッピング)をメインに使うスタイルのブレードデザインです。



〈ハンドル〉
⚫125mm長、アースブラウンG-10
変更したのはハンドル形状。
1月に展示していた時は、もう少しビール腹な形状をしていました。
チョッピングの際に、ハンドル後部が手に引っかかるコンセプトでデザインしていましたが、度が過ぎたようなので、少しダイエットしました。
あまり細くすると全体的なデザイン、重量バランスが狂ってしまうので、ほどほどのところにしています。



〈シース〉
⚫クロスドロー設定カイデックス/テックロック仕様
⚫左右両利き対応
加工はハンドル後部だけなので、シース自体もそのままで対応出来ます。

〈あとがき〉
身体を壊していなければ去年のT-ODにて展示していたナイフです。
なんだかんだで手元に残り、改修する事でバランスの良いナイフになったかと思います。
> いつも的確な指摘で敬服しております。... への返信
いいですね。ほとんどマチェットのようなナイフを発注しておいてなんですが、下手に刃渡りがあると、狭い場所での使い方に支障が出る他、インパクトが出にくくなるんですよね。また、日本のような、しっかりした樹木が多い地域で、長い刃物を使うと、刀身がふるえて刃筋が乱れたり、下手をすると、刀身がひん曲がったりします。
そのうえで、緩やかに曲がっている刀身は、叩き斬る以外にも、刃を当てて、引き切る上で極めて重要になったりします。このため、長さや重さが足りない部分は、使い手の力を頼る以外にも、ブレードデザインを意識して、安全で快適なアウトドアユースを目指していただきたいと思います。
今回のモデルも扱いやすいサイズ、バランス、形状等の実用性を念頭にデザインしました。
エキゾチックなデザインはインパクトはありますが、失敗すれば扱いにくくなってしまいます。
改修前がいい例です。
世間的(マニアの)にインパクトのないサイズと思われがちですが、ブレードに荷重がかかっているので、十分な打撃力は期待出来ます。
ちなみに、私が8インチクラスのブレードが多い理由として、狭小空間(竹林の中とか)での使用を考えているからです。
それだけに、使っていてもクセがないんだろうなあという印象です。それでも、切っ先付近に行くに従って身幅が緩やかに広がっていくデザインになっているので、ふんわりとフロントヘビーになるよう工夫されているのでしょう。
もしかしたら、下手なナタやブッシュクラフトナイフを使うより安全で、使いやすいのではないでしょうか。
怪しい形にしたかったので、スケッチのままで完成させた前型では、中指あたりに圧がかかり、かえってスッポ抜け感がありました。
変更後は、割と普通?かと思います。
薄味になりましたが、怪しい感じもキープ出来ているので、改修して正解でした。
今は身動き出来ないタイミングですので、すぐに手にして頂けないのが残念です。
機会があれば、手にして頂きたいと思います。
グリップがどう変わったか、握ってみたいです。