前回、ペンダントツールを川原で試した時に、W.T(本体のみの場合)が不得意分野である
フェザースティック作るみたいな使い方をせざるを得ない状況になりました。
写真のような割りバシなら問題ありませんが、野外の枝は、こんなに簡単には削れません。
このような場合に
●枝をしばり柄とする本来のスタイル
●デタッチャブルハンドル(黒)を合体させる
という対処方法を考えていましたが、デタッチャブルハンドルの場合かさばってしまいます。
●かさばらないで足しになるモノ
が今回のコンセプト。
またしても缶ヅメセット。
缶ヅメセットでコンパクト!がキャッチフレーズ。
●ハンドル全長85mm
尻のパラコードを指に巻くか、通すかで安定させる考え方です。
何か別の携行方法を考えれば、それにあうサイズ変更をしていきますが、缶ヅメセットなので、このサイズ。
9年前に作った初期のプロトタイプハンドルは、100mmくらいだったと思います。
ちなみに、ハンドルをベースにデザインを展開すると、こんな感じのナイフにも出来ますね。
というわけで、4月のサクラブレードに展示予定。
構造的に問題があるので少し変更しますが、基本的にはこのままです。
前回のペンダントツール、U字ボルト対応としていたものの、いいところなしでした。
テスト中も余裕ないなと思っていたら、一回り大きいボルト持ってました。
テスト用スペアとして買っていたのが一回り大きいボルトだったという・・・
つまり、ペンダントツールは最初から作り直しです。
これなら、削ったりする作業で安定が得られますし、頑張ればチョッピングもこなせると思います。
近年は異常気象なども相まって、アウトドアの趣味を抜きにしても、サバイバルの技術とその理解が一般にも求められてきていると思います。
この上で、W.Tはナイフと違い、女性や子どもであっても恐怖感や威圧感を抱きにくいサバイバルキットなのではないでしょうか。
かさばりにくく、日本におけるEDCキットとして使いやすいというのも大きなメリットだと思います。
今回のは3.5mm厚。
強度的に不安かあったので避けていましたが、作ってみたら思ったより丈夫な感じです。
アルトイズ缶収納タイプとして考えたモノなので、物足りないと感じると思いますが、携行方法とサイズの割り出しをすれば、利便性が増すかと思います。
ちなみに、黒ハンドルでは、フルスイングで問題ありませんでした。
しかし、この大きさでは斧として薪を叩き割ったりするのは難しいでしょうから、川魚をさばいたり、串を削ったりすることがメインになってくるのだと思います。よって、W.Tの形状のバリエーションとして、私が普段から愛用しているバックカントリーボウイをグッと押し縮めたような形状もあればいいなあ、と「ナイフとしてのバリエーション」の項目を読んでいてふと思いました。
バックカントリーボウイを押し縮めると、斧に切っ先が付いたような形状になると思いますが、この形状なら、斧としてチョッピングの作業をやるだけでなく、切っ先の部分で川魚のお腹を切り開いたり、細かく削ったりする作業がやりやすくなるのではないかと思われます。
ハードケース前提なら尖った形も問題ないですね。
尖った部分があれば、ウォレット・トマホークとして、財布に入れることも難しくなってしまうでしょうし、これはいけませんね。
いずれにしても、W.Tは工夫次第で色々な局面に使えることは間違いないでしょう。薪割りにおいても、ある程度の太さの薪であれば、くさびとして打ち込むことで薪割りを可能としてくれるでしょうから、防災バッグの片隅に入れておくだけでかなり活動の幅が広がることでしょう。
その際は、ぜひアタッチメントと一緒に入れておきたいですね。
このようなバリエーションは、おいおい追加していきますので、おいおいに・・・
コンパクトなハンドル、良いですね。
WTを前向きに取り付ければ、チゼルポイントになりますね。
私が以前作成した、スピアポイントWTにも是非作ってみたいです。
素のW.Tでは出来ない事が沢山ありまして、アルトイズ缶という収納ケースが手段として出来ました。
サイズ的にも、取り付け方にも、まだまだ発展出来ると思いますので、出来上がった時は見せて頂きたいですね。