はたやすのお米日記

お米のことや食育のことなど、体験したことや情報をお届けしたいとおもいます!

新米の状況を見に高知へ行ってきました! その1

2011-07-26 12:36:53 | 生産者情報

7月も下旬になり新米第一弾の季節がやってきました!

台風6号の影響がどうなるかと思いましたが、僕たちが行く予定にしていた

南国市、香南市、土佐町は全く台風の影響がなかったらしくひと安心でしたが、四万十の方はかなり雨が降って

田んぼも冠水したところもあったみたいで心配です。

さて朝5時に出発して、南国市の武市さん、西村さん、香南市の富家ライスファミリーさん、土佐町のれいほく農協さんをまわります。

かなりハードな日程ですが、台風も去って天気もよかったので気持ちよく回れました!

まずは南国市の武市さんの田んぼです。

 「武市さん」

今は南国そだちの刈り取りの真っ最中で、コンバインの手を止めて新米の状況を話してくれました。

梅雨入りが早かった分、梅雨明けも早く、長雨の低温もなかったのですごく出来は良いそうです。台風もあと一週間早かったら、

白穂(台風の風で花粉が吹き飛ばされて受粉できず真っ白な稲穂になること。米はほとんど採れません。)になるところやったけど、そうならんで

よかったと言っていました。僕のお勧めは何と言っても武市さんのナツヒカリです!つやも甘みもあっておいしいです!楽しみです。

武市さんは8割減農薬でお米を作っています。安心安全のおいしいお米です。南国そだちは7/27頃、ナツヒカリは8/3ころに入荷予定です。

さて次は無農薬栽培の西村さんです。西村さんはジャンボタニシと共存する稲作で無農薬栽培をしています。

ジャンボタニシは戦後間もないころ日本に食糧として輸入されたんですが今となっては稲を食べる害虫として嫌われています。

それを西村さんは雑草だけを食べさせて稲を残すという方法で共存しているすごい方です。どうしてそんなことができるかと言うと

元来、ジャンボタニシは稲は好きではないそうです。なぜなら稲は茎が太く何本も分けつしているので食べにくいのです。

ただ農薬をたくさんかけている田んぼは雑草が全然生えないので仕方なく、いやいやタニシも稲を食べるそうです。西村さんの田んぼは

農薬をやらないので雑草が生えます。そうすると稲より食べやすい雑草を食べるそうです。それに稲も成長してある程度大きくなると

雑草がなくても太すぎてタニシも食べれないそうです。たが田植えした後などはまだまだ苗はやわらかいのでタニシも食べようとします。

ですから田植え後は田んぼに野菜くずなどを捲いておくらしいです。そうすると野菜くずに群がり苗は食べられないそうです。

ただ全ての雑草を食べてくれるわけではなく、ひえなど米とよく似た雑草は食べないそうなのでそういう草は手で取るそうです。

あと、西村さんのコシヒカリは背丈が低いんです。普通こしひかりは背が高い米なんですが、どうしてかと尋ねたら

苗床で苗が3から4cmくらいになったころの苗箱の上に板を敷いて踏むらしいんです。そうして鍛えた苗は節と節の間が短い頑丈な

稲になるそうです。すごいですねえ。西村さんの栽培はまだまだおもしろい話があるんですが、またの機会に致したいと思います。

西村さんの無農薬コシヒカリは8/12頃入荷予定です。