中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

教授からのパワハラでうつに(パワハラ①)

2017年11月07日 | 情報

教授からのパワハラでうつに 准教授が徳島大を提訴
三上元2017年11月3日 朝日

徳島大学薬学部の准教授が、教授からのパワーハラスメントが原因でうつ病になったのに、
大学が適切に対応しなかったとして、大学に慰謝料など330万円を求める訴訟を起こしたことが、2日わかった。
訴状によると、准教授は2012年2月以降、希望していない別の講座への異動を申請するよう求められ、推薦状を渡された。
異動を申請しなかったところ、「早く(講座を)出ていけ」と迫られたり、
「准教授はわがままで自分勝手」などのうわさを流されたりしたとされる。
准教授は大学の窓口に相談したが、大学はパワハラを認めず、教授を学長からの厳重注意処分とした。
その後も実験用具を使えなくするなどの嫌がらせが続き、准教授は16年7月にうつ病と診断された。
徳島大学総務課は「係争中なのでコメントできない」としている。

「学部長のパワハラでうつ」 准教授が徳島大を提訴
京都新聞 17.11.2

徳島大(徳島市)の前薬学部長からパワーハラスメントなどを受け、うつ病を発症したのに適切な措置を取らなかったとして、
同学部の50代男性准教授が1日までに、大学に慰謝料など330万円の支払いを求め、徳島地裁に提訴した。
代理人の弁護士によると2012年2月、当時教授だった前薬学部長は准教授が頼んでいないのに、
異動申請用の推薦状を準備。准教授が異動を拒否すると、「早くここを出て行け」と大声で怒鳴ったりした。
准教授の訴えにもかかわらず、大学はパワハラ行為などを止めなかったと主張。准教授は昨年7月にうつ病と診断されたという。
徳島大は「裁判上での話になるのでコメントは控える」としている。

(参考)徳島大学HPより転載

やめよう!アカデミック・ハラスメント
アカデミック・ハラスメントも重大な人権侵害です。それは、修学または就労の場で、
「指導」、「教育」または「研究」の名を借りて、嫌がらせや差別をしたり、人格を傷つけることです。
例えば、
相手によって差別したり、必要以上に厳しく指導したりする。
「お前はやっぱりダメだ」と全てを否定する言い方をくり返す。
指導の際に「大学をやめろ」とか、「卒業させない」と言う。
女性に対して差別的な言動や処遇をしたり、指導を放棄したりする。
セクシュアル・ハラスメントもアカデミック・ハラスメントも、教員と学生、
サークルやゼミの先輩と後輩、同級生同士、であっても許されません。
その他に「一気飲みの強要」や「ストーカー行為」も人権侵害です。

セクシュアルまたはアカデミック・ハラスメントを受けていると感じたら、次の対策をとってください。
セクシュアルまたはアカデミック・ハラスメントをやむえないこととして受け入れないでください。
セクシュアルまたはアカデミック・ハラスメントを冗談でごまかそうとする態度を許さないでください。
どうか勇気を出して、「いやだ」という意志を明確に伝えてください。
決して一人で悩んだり我慢したりせずに、まわりの人や相談員に相談してください。
あなたが受けたセクシュアルまたはアカデミック・ハラスメントと思われる行為を記録にとってください。

セクシュアルまたはアカデミック・ハラスメントの被害者をどう支援するか?
友人がセクシュアルまたはアカデミック・ハラスメントにあっていたら、見過ごさないで相談にのってあげ、
精神的に支えてあげましょう。必要なら証人になってあげましょう。相談窓口へ行くように勧め、同行してあげましょう。

勇気ある声をあげよう!
がまんしないで、勇気ある声をあげてください。
徳島大学は、学生相談、職員相談、人権相談をする総合相談部門を設置し、人権侵害に対する相談に当たっています。
あなたの立場に立って対策を考え、決して報復を受けないように対処します。
まず、総合相談部門、または相談員に相談してください。

セクシュアルまたはアカデミック・ハラスメントをしたらどうなるか
事実確認の後、加害者には適正な指導または厳正な対処がなされます。
場合によって、人権委員会は学長に人権調査委員会の設置を勧告します。
人権調査委員会は事実関係について調査します。その結果、事実関係が確認されると、
関係部局に通知され、加害者は関係規則・学則に則って処分されます。

支援体制と相談窓口
徳島大学では、各部局の長はセクシュアル・ハラスメントやアカデミック・ハラスメントなど
修学あるいは就労環境を害する行為を排除する義務を負っており、相談員と協力し合って問題の解決を図ります。
相談窓口として、常三島キャンパスと蔵本キャンパスにそれぞれ学生相談、職員相談、人権相談をする
総合相談部門を設けてセクシュアル・ハラスメントやアカデミック・ハラスメントなど
人権侵害に対応する「相談員」を配置しています。
人権に関わることで困ったこと、不愉快な思いをしていることがありましたら遠慮なく相談してください。秘密は守られます。
なお、人権に関わること以外の修学上のこと、就労上のこと、こころの悩みなど何でも相談に応じます。
相談員には「専門のカウンセラー」や「法律アドバイザー」もいて、専門的な立場からの助言もできます。
一人で悩まずに気軽に相談してください。


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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2023-09-26 22:25:51
まだまだパワハラしています
島田教授
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