中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

7日は、休載します

2024年06月06日 | 情報
7日は、出張しますので当ブログを休載します。
再開は、10日(月)です、よろしくお願いします。
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 「業務」と「研さん」線引き争点

2024年06月06日 | 情報
門外漢の感想です。

最近、元民間航空機の機長であった方からレクチャーを受けたのですが、
民間航空のパイロットは、「研さん」はすべてが業務だそうです。
従って、どの機長が操縦しても差が出ないのだそうです。
だから、乗客は搭乗機のパイロットの固有名詞を気にせずに、安心して飛行機に搭乗することが出来るのでしょうね。
一方で、医師は「自己研さん」に負う範囲が広いように思えます。
それもドンドン範囲が質量ともに拡大しているように思えます。
ですから、「神」といわれる医師がもてはやされたり、病院の評判が大事にされたりするのでしょうね。

〇神戸医師過労自殺で初弁論 「業務」と「研さん」線引き争点
2024年4月22日 日経

神戸市の病院「甲南医療センター」の勤務医、高島晨伍さん(当時26)がうつ病を発症し自殺したのは長時間労働が原因として、
遺族が病院を運営する公益財団法人「甲南会」と院長に対し計約2億3000万円の損害賠償を求めた
訴訟の第1回口頭弁論が22日、大阪地裁(林潤裁判長)で開かれた。病院側は請求棄却を求めた。
訴訟では、知識や技能を習得するための「自己研さん」の時間が労働に当たるかどうかが争点の一つとなった。
この日の裁判で、原告の高島さんの母、淳子さん(61)が出廷し
「他の医師が労働環境の改善を嘆願していたのに、病院側が隠蔽したことが悲劇を招いた」と意見陳述した。


原告側は高島さんが通常の診療を受け持つ傍ら、専門医の資格取得に向け学会発表の準備に追われていたと主張。
こうした活動は上司の指示で「業務に当たる」とし、病院側は過重労働を認識しながら安全配慮義務を怠ったと訴えた。
これに対し、病院側は答弁書で「標準的な業務量で、過重労働の原因ではなかった。学会発表は労働ではない」と反論した。
その上で「業務量や労務時間について管理体制を整えていた」と説明。「(高島さんは)極めて積極的に業務をこなそうとしており、
自死を予見することは不可能だった」とし、請求棄却を求めた。
訴状によると、高島さんは2020年4月から臨床研修医として勤務。
22年4月から消化器内科の専攻医になったが、うつ病を発症し、同年5月に神戸市の自宅で自殺した。
西宮労働基準監督署は23年6月、死亡の直前1カ月間に時間外労働が207時間を超え、約100日間の連続勤務があったと判断し、労災認定。
同年12月、甲南会と院長らを労働基準法違反容疑で書類送検した。
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