中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

障害者が主役の生産施設を見学

2017年11月06日 | 情報

去る11月2日(ブログの休載日)、障害者が主役の生産施設、「ココ・ファーム・ワイナリー」と
その母体施設の「こころみ学園」を見学しました。
栃木県の足利市にあります「こころみ学園」は、昭和33年(1958年)に、
中学の特殊学級の教員だった川田昇氏によって、設立されました。
川田氏は私財を投じて、足利市田島町の急斜面3ヘクタールを買い取り、開墾しました。
昭和44年(1969年)に成人対象の知的障害者更生施設として認可が下り、11月14日に開所し、現在に至っています。

2016年10月1日現在  園生148名(年齢18歳~94歳、男性101名、女性47名) 
職員112名(常勤68名、非常勤44名)にまで拡大し、その内訳は、障害者支援施設『こころみ学園』/
多機能型事業所『あかまつ作業所』/共同生活援助『あけぼの荘・三井荘・うちこし荘』など、
7ホーム/相談支援事業所『こころみ』、及び有限会社ココ・ファーム・ワイナリー 
(スタッフ30名 カフェスタッフ12名)となっています。
小職は、ワイン好きなのですが、試飲したワインはオリジナリティがあり、
日本のワインも進化したという印象です。
因みに、当ワイナリーのスパークリングワインは、沖縄サミットの夕食会に採用されたり、
赤・白のワインは、ANAファーストクラスの機内食やラウンジ用に採用されており、大変クオリティが高いものでした。
また、知的障害者を中心にした施設にもかかわらず、ワイナリーの経営や、しいたけの原木栽培
(スーパー等での市販品は、菌床栽培)・販売により、
経営的にも、「ココ・ファーム・ワイナリー」は黒字を確保しているそうです。
家では引きこもりがちだった障害者たちも、ここのワイナリー等で一人前の大人として
遇されていることにより働く喜びを会得しているそうです。
入園希望者は、順番待ちの状況だそうですが、納得できる環境であることは、
短時間の見学でも十分に感じ取ることができました。
園生は見学者に、積極的にあいさつ(我々には、あいさつをされ)していました。
「こころみ学園」の見学者が引きも切らない理由が良く理解できました。
当施設の運営は、行政の施策立案にも大きな影響を与えていると考えます。
当日は折しも好天に恵まれたこともあって、
清々しいいちにちを過ごさせていただきました。

こころみ学園HP
http://cocowine.com/vineyard_winery/kokoromi/


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