中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

中学教諭自殺

2014年03月19日 | 情報
過去の沢山の事例から学ぶことが重要です。
他人事ではないのですね、他山の石として、謙虚に向き合うことが大切です。

中学教諭自殺、県と市に賠償命令 鹿児島地裁
2014/3/13 日経

2006年に自殺した鹿児島県曽於市立中学教諭の久留恵さん(当時32)の両親が、
県と市に計約9600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、鹿児島地裁(吉村真幸裁判長)は13日までに、県と市に計約4300万円の支払いを命じた。
判決理由で吉村裁判長は「免許外の科目を担当させるなどした校長や教頭らの行為と、精神疾患の悪化や自殺との間には因果関係がある」と指摘した。
判決は(1)校長らは音楽教諭の久留さんに国語を担当させた(2)久留さんの精神疾患を認識できたにもかかわらず、
健康状態に配慮しなかった――などとして、安全配慮義務違反を認定。「予見可能性はなかった」とした学校側の主張を退けた。
判決後、両親は弁護士を通じて「校長らの責任を認めてもらい、満足している」とのコメントを出した。
鹿児島県教育委員会の担当者は「判決文が届き次第、今後の対応を検討したい」とした。〔共同〕

教諭自殺「パワハラ原因」県と市に賠償命令 鹿児島地裁
2014年3月13日 朝日

鹿児島県曽於市の市立中学校で女性教諭だった久留恵(ひさどめめぐみ)さん(当時32)が自殺したのは、
校長らのパワーハラスメントなどが原因だとして、両親が県と市に損害賠償を求めていた訴訟の判決が12日、鹿児島地裁であった。
吉村真幸裁判長は、「(当時の)校長らの行為と自殺の間には相当因果関係がある」と認め、県と市に約4360万円の支払いを命じた。
久留さんはこの中学校に音楽教師として勤めていた2006年10月、
「今まで受けたいじめは指導以上のパワーハラスメントです」などと当時の校長や教頭らにあてた遺書を残して自殺。
両親が県と市に約9600万円の支払いを求め、08年10月に提訴していた。
判決によると、校長らは05年、久留さんに教員免許のない国語の授業も担当させ、週の授業時間は8時間増えて20時間になっていた。
指導力不足の教員だとして県教委の研修を受けさせたり、退職を促したりした。
吉村裁判長は、こうした行為が「久留さんに心理的に大きな負荷を与えた」と認定。
久留さんが精神科を受診しているにもかかわらず、研修を受けさせる際に県教委に報告せず、
主治医にも状況を確認しないなど「過失があった」とも指摘した。
原告弁護団の森雅美弁護士は「おおむね主張通りで評価できる判決」、両親は「事実関係と校長らの責任が認めてもらえて、うれしい」とコメントした。県教委と市教委は、ともに「判決文が届いてから、今後の対応を検討したい」としている。(滝沢文那)
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