中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

試し出勤制度

2012年03月30日 | 情報
試し出勤制度の作り方を、当ブログに掲載してほしいとの依頼がありました。

試し出勤制度は、り患者が精神疾患を克服し、従前の仕事に復帰するための
需要なステップであることは、最早疑いのないことと理解しています。

しかし、試し出勤制度は、法令で決められていませんし、行政当局の
指針やガイドライン、通達もありません。
さらに、行政当局は、企業の行動を縛ることになるという理由で、
今後も指針やガイドライン、通達等を発出する予定はないようです。

多くの識者も、試し出勤制度の必要性、重要性を訴えています。
多くの企業の担当者からは、その必要性が強く求められていました。
それなのに、参考になる教材がありませんでした。

ですから、企業・組織において必要とする場合は、独自に策定して、
就業規則に規定しなければなりません。

拙著を刊行する理由の第一義が、ここにありました。
拙著『中小企業の「うつ病」対策』には、試し出勤制度を詳述していますので
ぜひ、参考にしていただきたいと思います。
なお、試し出勤制度の規定にあたっては、企業・事業所の文化や歴史、
従業員の意識、経営者の方針でどのように決めても構いません。

結論としては、申し訳ありませんが、当ブログに「試し出勤制度」を掲載する予定はありません。
アマゾン等で拙著をお買い求めいただくか、図書館にて貸し出しする等で、ご対応ください。
小売価格は、1,260円です。




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仕事のストレスは、女性・若年層が強い

2012年03月29日 | 情報
日経新聞'12.3.27夕刊より

働く女性のストレスは男性より深刻。企業の従業員を対象に実施した調査によると
女性のストレス度合いは要注意レベルになり、男性をうわまった。
全国130社、32万人の顧客の中から16万人を抽出して分析。職場での女性活用は進んだが、
男性優位の企業風土で女性の方がストレスを感じやすいことが背景にあるようだ。
年代別では、若年層になるほどストレスが高まる傾向があった。
50ポイントを基準に数字が大きいほどストレスが高い独自の指標によると、女性は
51.7ポイントで、要注意のレベルになり、男性の50.1ポイントを上回った。
カウンセリングが必要なほどストレスが高いレベルの比率は、全体の8.8%。
男女別では女性が11.1%と男性(8.3%)より高い。男女のポイント差は2009年の
調査時より1.5ポイント広がった。
女性の職場環境は以前より改善されてきたが、女性の社会進出に伴いストレスの要因も
増えている。分析した担当者によると、昇進が頭打ちになる「ガラスの天井」が
あるほか、男性に比べると上司から期待をされず、気を使われすぎる傾向がまだあるという。
女性だけでなく、若年層のストレスも高いのは、職場の人間関係などで行き詰まりを
感じたり、セクハラやパワハラなども原因のようだ。
この調査はEAP大手のアドバンテッジリスクマネジメントが東京海上日動メディカルサービスと
共同で提供するメンタルヘルスサービスの11年利用実績からまとめた。
調査対象の8割が、従業員1000人超の大手企業。

感想
・未だに女性のパワーを活用しきれない、活用しようとしない企業が多い、勿体ない。
 企業には、男性と女性がいるのではなく、出来る社員と出来ない社員がいることを
 認識しないといけません。
・女性を優遇する必要はありませんが、少なくとも就業規則や人事評価では男女平等でないと、
 活力が損なわれ、企業間競争に負けることになります。御社は市場競争で優位な地位にありますか?
 もしそうでないならば、女性のパワーを活用しましょう。
・最近の新卒者採用試験では、上位は女性が圧倒的に占めてしまうので、男女のバランスをとるのが
 大変だそうですね。試験と実務は違うものですが、女性パワーの活用を真剣に
 検討してみてはいかがでしょうか。
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若い人を弁護する(続編)

2012年03月28日 | 情報
前項より続く。

こうした、「不条理」で「暴力的な」企業組織に、若者をいきなり
放り込むのですから、心が壊れるのは目に見えているのです。

そこで、入社前教育の重要性が問われることになるのですが、
生半可な入社前教育で、お茶を濁す程度では何らの解決にはなりません。
今や、企業・組織も、新入社員教育の重要性を十分に認識しています。
しかし、入社前教育の重要性が問われているのに、有効な対策が講じられていないところに、
悩ましい問題があるのです。

企業・組織における教育は殆どが、実務に関わる内容になります。
つまり、教育担当は、自らが体得した企業文化や実務経験を伝承することになります。
ところが、教育担当者の実務経験は、新入社員にとっては、既に大半が
陳腐化してしまった内容であると理解しています。
仕方がないので、参考書を頼ることになるのですが、
ペーパー上の知識・知見では、新入社員に対して説得力がありません。
実務体験に裏付けられた教育こそが、言い換えれば、正に技術・ノウハウの伝承が
実効性のある教育になるのです。

かといって、教育を外部に頼っても、一般的な教育に終わってしまい、
隔靴掻痒の感を免れません。
じゃ、どうすればよいのか? それは、「日々教育」という考えでしょう。
社長。管理職、一般職が常に意識を持って取り組みます。
教育とは、読んで字のごとく、「教えて育てる」ことです。
そうすれば、新入社員は、その意気込みを十分に察知することが出来ます。
諦めてはいけません。上手くいかないのは、最初からあきらめているのでは。
新入社員は、賢く、意欲満々ですから、教えれば理解してもらえます。
それには、日常の挨拶をはじめとする、コミュニケーションから始まるのです。

日常の挨拶をはじめとする、コミュニケーションが活発な企業・組織には、
メンタルヘルス問題はないと、云われています。
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若い人を弁護する

2012年03月27日 | 情報
以下は、個人的な見解です。
「今どきの若者は」という慣用句は、ずっと昔から云われています。
最近のことではありません。筆者の世代も、さんざん云われてきました。
ですから、たまには、若者世代を擁護しないと、公平ではありません。

いまどきの中高年はどうでしょうかね。パソコンに触れたことがない、
携帯電話も使わない、アイフォーン、ってなに?です。
要するに、「デジタル」な環境を避けて、「アナログ」な環境に閉じこもっています。
これなら、挑戦的ではないけれど、「らくちん」な環境に安住できます。

人間の知識量は、例えば、球体に例えると、パチンコ玉から、ピンポン玉、
野球のボール球、サッカー球、とだんだん大きく、つまり拡大しています。
いずれは、地球大の知識量に増えていくでしょう。
人類の進歩の歴史です。

知識量が増えれば、普通の人間でも、当然に覚えなければならない知識が増えていきます。
現代の若者は、以前と比較にならない知識を学習しなければなりません。
さらに、覚えた知識も、すぐ陳腐化します。
例えば、20年くらい前に、「ポケベル」というものがありました。
しかし、携帯電話の出現で、たちまち「過去の遺物」化してしまいました。
人間としての、基本的な教養、知識は、時代が変化してもそう変化するものでは
ありませんが、その時代に生きていくための知識量は、どんどん増えていくものです。

一方、知識を球体に例えましたが、球体の外側は「未知」の世界です。
ここで算数の問題です。球体の表面積は、
A=4×π×半径の二乗で求めます。
つまり、知識が増えれば、未知の世界も幾何級数的に増えていくことが解ります。

これまでの中高年世代は、アナログ世界に逃げ込んでしまえばよいのですが、
若い世代は、このモンスターに対峙しなければなりません。
若い世代に課せられた問題は、重く大きいのです。

アナログからデジタルへの移行だけの問題ではありません。
現代だけの問題でもありません。これからもずっと続きます。
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メンタルヘルス問題は、根が深い

2012年03月26日 | 情報
MH問題は、一向に解決の糸口さえ見えません。
なぜでしょう。以下は私見です。

日本は、自殺者数や精神疾患の罹患者数、ともに、世界のトップクラスだそうです。
原因の一つとして、国民性、文化と歴史、というような国の根幹にかかわる問題だからと考えています。

それを、慣用句やことわざで見てみましょう。

「本音と建て前」すなわち、ダブルスタンダードが公然とまかり通っています。
毎日のテレビ・新聞などの報道を見て聞いていればおわかりになると思います。
例えば、先日のオリンパス事件です。損失隠しではなく、内部告発のことです。
類似事件としては、有名なT運輸事件(富山地裁平17.2.23 判決)もあります。

似たような言葉で「二枚舌・にまいじた」、があります。
辞書によれば、
一言を二様に言うこと、前後の矛盾したことを言うこと

「村社会」むらしゃかい 、はどうでしょう。
辞書によれば、
・ 有力者を中心に、上下関係の厳しい秩序を保ち、しきたりを守りながら、
よそ者を受け入れようとしない排他的な村落。村の決まりに背くと「村八分」などの制裁がある。
2・同類が集まり、ピラミッド型の序列の中で、頂点に立つ者の指示や判断に従って行動したり、
利益の分配を図ったりするような閉鎖的な組織・社会を1にたとえた語。
談合組織・学界・政界・企業などに用いる。
とあります。組織内で生きていくことが、息苦しい理由です。

また、「村八分」
辞書によれば、
・江戸時代以降、村民に規約違反などの行為があった時、全村が申合せにより、その家との
交際や取引などを絶つ私的制裁。転じて、一般に仲間はずれすることにもいう。

そのほかにもたくさんあります。
「事勿れ主義」ことなかれ
ひたすら無事ばかりを望む消極的なやり方
「水に流す」
過去のいざこざをすべて打ち捨てる
「お互い様」
互いに同様であるという意
「他人事」たにんごと
自分には関係のないこと。他人に関すること。よそごと。
「蛙の面に水」
どういう仕向や詰責に逢っても平気なさま
「根掘り葉掘り」
執拗に問いただすさまにいう
「裏で糸を引く」
「裏には裏がある」
「裏の裏を行く」
「裏をかく」
「マッチポンプ」
マッチで火をつけておきながら、それを自らポンプで消すという意で 、
自ら起こした問題を自分で解決することをいう。
「派閥」
出身・縁故・利害・政治的意見などで結びついた人々が形成する排他的な小集団
「お局様」
職場で、勤続年数が長く、特に同性の同僚に対して力を持っている女性のこと。
「闇将軍」
主に政党や企業といった組織の裏で権力を握る人、表向きトップではないが
実質的な支配者といった人である人事」
「情実人事」
「ゴマをする」「ヨイショ」
他人にへつらって自分の利益をはかる。
「足を引っ張る」
人の成功や前進をじゃまする。また、妨げとなる。

MH問題が深刻な理由が、ここにあると考えています。


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