中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

労働組合の役割

2023年05月30日 | 情報

当該従業員は、㈱吉野家に従業員組合がある(多分)のにもかかわらず、
労働組合「東京管理職ユニオン」に解決を依頼しているようです。
当該従業員は、管理職だから従業員組合には加入できなかったということでしょうか。

また、記事中に「就業規則や社内規定に明記し」とありますので、従業員組合の関与は当然なのですが、
当該従業員組合の問題意識のレベルや、どの程度の関与だったのか、関心があります。

何を言いたいのか?
「労働組合は、労働者のメンタルヘルス対策に、もっと関与してほしい」ということです。
有体に申し上げれば、組合は、組合費に見合う便宜、メリットを組合員に提供する義務があるはずです。


吉野家、上司が無断で部下の自己評価を書き換え…50代社員に解決金
2023/05/25 読売

牛丼チェーンの「吉野家」(東京)が、本社に勤務する50歳代の男性社員について、
人事評価の書き換えを認めて謝罪し、解決金を支払っていたことがわかった。
男性が加入する労働組合「東京管理職ユニオン」が24日、東京都内で記者会見して明らかにした。
組合側が団体交渉を申し入れて、今月11日付で和解したという。

組合によると、男性は2021年10月、人事評価の自己評価欄に7段階で上から4番目の「B」と記入したところ、
上司に無断で一つ低い「C」に書き換えられた。
上司から他の社員の前で罵倒されたり、背中をたたかれたりする被害も受けたという。
男性は抑うつ状態と診断され、同年11月から休職している。

組合側と吉野家が結んだ和解協定書では、吉野家が人事評価の書き換えや語気の強い発言があったことを
認めて男性に謝罪。人権侵害や差別の禁止を就業規則や社内規定に明記し、
ハラスメントに関する社内教育など再発防止策を講じることも盛り込まれた。

男性は、「私のようにつらい思いをしている人は多くいるはずだ。
今回の和解を通じて業界全体が変わってほしい」と話した。吉野家は取材に対し「回答は差し控える」としている。


吉野家、パワハラ巡り謝罪
23.5.25 共同通信,

労働組合「東京管理職ユニオン」は24日、牛丼チェーン吉野家の職場でパワーハラスメントがあり、
同社が被害者に謝罪し和解したと発表した。
同社は和解協定で全従業員への研修などを誓約。労組は(小職註;当該労組は、従業員組合ではなく、
労働組合「東京管理職ユニオン」を指す)
「こうした協定は珍しく、再発防止につながる」と評価している。

労組によると、被害を受けたのは2012年に正社員として入社した50代男性。
19年5月以降、チームリーダーから暴言を浴び、所属長に人事評価を改ざんされるなど不当な扱いを受け、
体調を崩して休職した。

男性は職場復帰を断念し、今月末で退社するという。
記者会見で、ハラスメントが起きた際に「企業は隠し事をせず、真実の解明をしてほしい」と訴えた。

 

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