中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

「ストレスチェック職場分析」が悩みの一因

2019年07月08日 | 情報

小職が注目したのは、「ストレスチェック職場分析」が悩みの原因になっているのですね。
ストレスチェック制度運用は、企業・事業所にとって相当の難題なのですね。
民間団体の調査ですが、参考にしてください。

「メンタル不調・病気」の相談は、男性が女性の2倍で40代が最も多い~
『2018年度相談室及び働く人の悩みホットライン統計結果』:日本産業カウンセラー協会 2019.06.12

https://www.counselor.or.jp/press/tabid/205/Default.aspx

一般社団法人日本産業カウンセラー協会(代表理事:小原 新)では、
この度、2018年度(2018年4月1日から2019年3月31日までの1年間)における
全国の日本産業カウンセラー協会・相談室への対面による相談と電話相談
「働く人の悩みホットライン」の利用状況等について、それぞれ統計結果をまとめました。

2018年度の内訳は、対面による相談件数は5,313件(男性2,458件、女性2,855件、2017年度比7.8%増)、
無料電話相談「働く人の悩みホットライン」は、5,058件(男性2,241件、女性2,817件、2017年度比9.5%減)
合計の相談件数では10,371件と本年度も10,000件を超える相談が寄せられました。

【ポイント】
・女性は、電話で「職場の問題」を、対面で「自分自身のこと」を相談する傾向
・男女とも、40代を頂点に30代~50代の相談が7割を占める結果に
・「メンタル不調・病気」の相談は、男性が女性の2倍で40代が最も多い

【調査結果詳細(抜粋)】
■世代別では、男女とも相談の7割が30代~50代、悩めるミドル世代

■「メンタル不調・病気」の相談は、男性が女性の2倍で40代が最も多い

男性は『職場の問題』が、対面と電話ともに例年同様もっとも多かったものの、
『メンタル不調・病気』について相談する人が、女性に比べ2倍以上多いという結果となりました。
さらに年齢別に見てみると40代男性からの比率が他の年代に比べ多いことから、
中間管理職にあたる世代で『メンタル不調・病気』の悩みを抱える方が多くなっている現状があると言えそうです。

【2018年度の相談結果を振り返って】
<上司と部下はお互いに最大の職場環境>

 今回の結果から男女とも40歳代の人は厳しい環境で働いている様子がうかがえます。
特に40歳代には部下を持つ中間管理職が多く含まれると想像できます。
過重労働、ストレスチェック職場分析、ハラスメント、生産性と、
悩みの原因を追究すれば、上司の顔がちらつきます。
これまでは「部下にとって上司は最大の職場環境」と言ってきましたが、
最近では「上司と部下はお互いに最大の職場環境」とも言えるでしょう。
ハラスメントを例に挙げれば、ハラスメント研修などは上司と部下が一緒に受講し、
同じ知識を共有化するようなことが求められます。

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