中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

慰謝料が低額過ぎません?

2019年07月03日 | 情報

それにしても、慰謝料が低額過ぎません?慰謝料が低額過ぎるのが、セクハラが無くならない一因かもしれません。
日産自動車のゴーン社長事件以来、国内外からわが国の司法制度に批判が集中していますが、本事案も例外ではないのでしょう。

視察帰りにホテル、セクハラで元女性講師PTSDに 元高校校長に594万円賠償命令
19.6.28 京都新聞

私立の通信制高校「つくば開成高校京都校」(現京都つくば開成高校、京都市下京区)の校長から
勤務中にセクハラ行為を受け精神障害を患ったとして、東海地方の元講師の女性(32)が、
当時の校長(66)などに対して慰謝料など約7千万円の支払いを求めた訴訟の判決が28日、京都地裁であった。
久留島群一裁判長は、「立場の違いに乗じて性的自由を侵害した」とセクハラ行為を認め、元校長側に約594万円の支払いを命じた

判決によると、2012年4月~同年7月、女性が講師として勤務していた同京都校の校長から、校内で抱きしめられたり、
胸を触られたりしたほか、他の通信高校の視察帰りにラブホテルに連れて行かれ同意のない性交渉を強いられた。
女性は、うつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症し、休職。14年には、セクハラ行為に伴う休業が労災認定された。

セクハラ元校長に賠償を命令 京都地裁、元高校講師の被害認定
6/28(金) 共同

勤務先の通信制高校「つくば開成高京都校」(現京都つくば開成高)の上司だった元校長の男性からセクハラを受けたとして、
元講師の太田恵子さん(32)が元校長と学校法人「つくば開成学園」(茨城県牛久市)に慰謝料など約7千万円の損害賠償を
求めた訴訟の判決で、京都地裁は28日、元校長と法人に計約590万円の支払いを命じた。

久留島群一裁判長は判決理由で「校長と講師の立場の違いなどにより強く拒絶できない状況で、元校長が原告の意に反して行った。
性的自由の侵害は明白」とセクハラを全面的に認定。太田さんが発症したうつ病なども、セクハラ被害との因果関係を認めた。

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