「中村集落の商店知っているでしょ。あの横の道をずっと行くと、水工場があっから」
と どんぐり広場のレジの笑顔の素敵な美人なかあさんがいいました。
「中村の商店の横の道、ずっと行けば、水工場があっから」
とボンネットトラックの運転手さんの菊池さんも ひとなつっこい笑顔で教えてくれました。
興味をそそられ続けた私は、もう、行って確認するしかないなと 私は車を走らせたのでした。
どんぐり広場からさほどいかないところに中村集落があります。 その商店の横の道は軽トラックがやっと通れるくらいの細いアスファルト道です。 私が運転するワゴン車ではいっぱいいっぱいの車幅でした。
入り口は小さな水田がへばりつくようにありますが、深い山の中です。 狭い道には民家が建っていますが、それも徐々にまばらとなり、小さな沢沿いの家も少しずつ間隔があいてきました。 通りすがりの家の縁側に座っているお年寄りが手を振ってくれました。 見知らぬ車が上がってくることなんてあまりないでしょうに・・・。 何やら それだけでも 昔に入った・・タイムスリップしたような感覚でした。
道はずっと、続いていました。 ほんとにここでいいのか・・・。
そのうち、人家が無くなりました・・・。
ついには、舗装は切れて、深い木立の中のまったくの林道となりました。
ほんとに水工場があるんだろうか・・・私は不安になりました。
薄暗い林道は、凸凹となりました。ヘアピンの曲がりもあり、坂もあります。
水工場を作るときに建設資材を運ぶトラックなんか通れるのだろうかと疑問になるような林道でした。
こんな道が、ずっとずっとずっと、ずっと 続きました。
そして・・・、その行き着きに・・・ 白い建物がやっと見えたのでした。
水工場に入ると 2,3人が作業をしていました。 声をかけると驚いたように顔をあげ・・・、よそもんの私をいぶかしそうに眺めたのでした。
事務の女性を紹介してくれました。
出てきた女性がこれまた 山中には居るには びっくりするほどの美人!
コーヒーをごちそうになり、しばし 工場のことをお聞きしました。
帰りには、このお水をひと箱、頂戴したのでした・・・。
****
落ちを考えれば、ほんと 民話が作れそうだなあ・・・。
「小さな山の水工場は、なかなか水が売れなくて苦労をしていた。それにもかかわらず、山中を訪れたよそ者の晴太郎爺さんに、人里離れた山中にある水工場を守る、歳を重ねた美しく優しい事務員さんは、お菓子やコーヒーを出して歓迎してくれたのでした。そして、帰りには おいしい水が入った竹筒をごそりと分けてくれたのでした。
都会に帰った晴太郎爺さんは、その水を親類縁者ばかりでなく、偉い先生や商売上手な商人に分け与えたのでした。 その甲斐あって、橋野の水はとても有名となり、水工場には注文がたくさんくるようになり、水工場は借金も返せ、従業員はみんな幸せになったんだとさ。 めでたし、めでたし・・」
この話は・・100年も続いて、新遠野物語になりました・・・・・、なんてね。
遠野民話の締めは・・・どんどはれ・・かな?
と どんぐり広場のレジの笑顔の素敵な美人なかあさんがいいました。
「中村の商店の横の道、ずっと行けば、水工場があっから」
とボンネットトラックの運転手さんの菊池さんも ひとなつっこい笑顔で教えてくれました。
興味をそそられ続けた私は、もう、行って確認するしかないなと 私は車を走らせたのでした。
どんぐり広場からさほどいかないところに中村集落があります。 その商店の横の道は軽トラックがやっと通れるくらいの細いアスファルト道です。 私が運転するワゴン車ではいっぱいいっぱいの車幅でした。
入り口は小さな水田がへばりつくようにありますが、深い山の中です。 狭い道には民家が建っていますが、それも徐々にまばらとなり、小さな沢沿いの家も少しずつ間隔があいてきました。 通りすがりの家の縁側に座っているお年寄りが手を振ってくれました。 見知らぬ車が上がってくることなんてあまりないでしょうに・・・。 何やら それだけでも 昔に入った・・タイムスリップしたような感覚でした。
道はずっと、続いていました。 ほんとにここでいいのか・・・。
そのうち、人家が無くなりました・・・。
ついには、舗装は切れて、深い木立の中のまったくの林道となりました。
ほんとに水工場があるんだろうか・・・私は不安になりました。
薄暗い林道は、凸凹となりました。ヘアピンの曲がりもあり、坂もあります。
水工場を作るときに建設資材を運ぶトラックなんか通れるのだろうかと疑問になるような林道でした。
こんな道が、ずっとずっとずっと、ずっと 続きました。
そして・・・、その行き着きに・・・ 白い建物がやっと見えたのでした。
水工場に入ると 2,3人が作業をしていました。 声をかけると驚いたように顔をあげ・・・、よそもんの私をいぶかしそうに眺めたのでした。
事務の女性を紹介してくれました。
出てきた女性がこれまた 山中には居るには びっくりするほどの美人!
コーヒーをごちそうになり、しばし 工場のことをお聞きしました。
帰りには、このお水をひと箱、頂戴したのでした・・・。
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落ちを考えれば、ほんと 民話が作れそうだなあ・・・。
「小さな山の水工場は、なかなか水が売れなくて苦労をしていた。それにもかかわらず、山中を訪れたよそ者の晴太郎爺さんに、人里離れた山中にある水工場を守る、歳を重ねた美しく優しい事務員さんは、お菓子やコーヒーを出して歓迎してくれたのでした。そして、帰りには おいしい水が入った竹筒をごそりと分けてくれたのでした。
都会に帰った晴太郎爺さんは、その水を親類縁者ばかりでなく、偉い先生や商売上手な商人に分け与えたのでした。 その甲斐あって、橋野の水はとても有名となり、水工場には注文がたくさんくるようになり、水工場は借金も返せ、従業員はみんな幸せになったんだとさ。 めでたし、めでたし・・」
この話は・・100年も続いて、新遠野物語になりました・・・・・、なんてね。
遠野民話の締めは・・・どんどはれ・・かな?
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