高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

熱郛(ねっぷ)

2018-03-12 11:37:57 | コラム風味

私たちの住む、北海道寿都郡黒松内町字作開(さっかい)は、和名なのだろうか、アイヌ語なのだろうかという話を以前書きました。北海道の地名はアイヌ語表音に漢字を当てている例が多いのですが、作開という名は、いかにも開拓を思わせるのですが、アイヌ語研究者によると、現在の読み方だけでなく、その漢字を音読み、訓読みしてみるとアイヌ語の語感が現れてくるとの知見を聞きました。 すると、作開 ⇒サク・ヒラ ⇒ サッピラ ⇒ 「夏の崖」とも読み取れなくはない。この地域を見下ろす天狗岳の頂上付近は夏になると岩場が遠望できるのです。 やっぱりアイヌ語なんだと確信したことがありました。

我が地域の隣に、熱郛(ネップ)という地域があります。このネップというのはアイヌ語表記で、流木を意味するらしく、つまり「流木があるところ」ということになるのです。 しかし、現状のこの辺りを見ても流木はまったく見当たらない。

が・・、昨日の水道組合総会のあとの懇親会で雑談していると・・・、

「昔は、ネギを熱郛に取りに行った」という話が出てきました。 ネギを誰かがたくさん作っていたのかとも思いましたが、方言が混じったじいちゃん達の話なので、どうも話の筋が見えない・・・。 「ネギって、畑のネギですか?」

「ちげぇ、ネギだってば、漢字で根木ってかぐ」 つまり樹木の根っこなのでありました。 取ってきて乾かして割って薪にしたり、ほぐし(削る)したらしい・・。削ったあと何に使ったのかはききそびれた・・。

昔は、淵もいくつかあるような深い急流もあったらしい。大きな流木が川幅に詰まって水が溢れるのを防ぐ日常仕事があったのだ。 古老たちに聴けば、まだまだおもしろい話がありそうだ。

 

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