自然体験活動を仕事にし始めたのは1990年頃でしたが、すぐに担い手を増やさないことにはいかんと気づいて、その担い手づくりに力を注いで来たアタシです。 ワークショップという体験型学習法の存在を知り、さまざまな分野の先駆者を講師に招いて学習・セミナーを開催したり、自らもせっせと実施体験をしてきました。おかげで、その手法を応用して、自然体験活動指導者養成のみならず、社会的起業活動やまちづくり、果ては企業研修、行政職員研修などもてがけるようになり、それも仕事の一環として収入を得てきましたが・・、
たくさんの若手も現れて、体験型学習や自然体験活動のレジェンドなんと神輿に乗らされてしまう年寄り年齢になり、そろそろ、消費期限ではないが、賞味期限に達しております・・・。 そんなアタシに久しぶりに講師仕事が舞い込みました。 体験活動のリスクマネージメント。
2000年当初だったでしょうか、北海道にもアウトドア事業者が増えてきたのですが、一方では人身に関わる事故も少なからず生ずるようになりました。 アウトドア観光を北海道振興の大きな位置づけにおいた北海道は危機感を募らせ、「アウトドアガイドリスクマネージメント研修」というものを大体的に主催することになり、その実施団体として、当時のNPOねおすが受託をしました。
しかし、その研修方法は前例もなく、たいへん試行錯誤をしました。 野外事故の裁判事例に詳しい弁護士や傷害保険屋さん等の専門家も加え、ニュージーランドからリスクマネージメントのテキストを手に入れたりしてその研修内容を試行錯誤しました。 その結果として、基礎講習(座学・ワークショップ)を3日間、実技を夏、冬4,5日間、それも全道数箇所で実施するという、移動も含めてほぼ3,4ヶ月は研修研修・ワークショップで過ごすという巡業家業をしていた時代がありました。
NPO法人自然体験活動推進協議会(通称CONE)という全国ネットワークがあり、アウトドアリスクマネージメントの普及に力をいれているのですが、その資格制度の中に活動全体のリスクマネージメントを掌握するディレクターというものがあります。この資格を取得するためにはCONEより担当理事講師を招聘する必要があるのですが、参加者の条件として基礎的なマネージメントの考え方・概念を学んだものというハードルがあります。 そのディレクター研修会を実施したい道南の仲間が、基礎講習会をやって欲しいとお願いされたのです。
そういった研修知見はけっこうありますし、長年生きてきて、アウトドア活動もやってきたので、実際に体験、身近で起こって対処したリスクをそれこそ多数実体験してもいるので、久しぶりに講師をすることに張り切っています。
おまけに、「自然体験活動意義」という時間枠を作って欲しいと主催者側にお願いまでしてしまった。
がぁ・・、しばらくぶりなので、うまく頭が回り、くちが回るかは心配なんだなあ・・。
当然に身体を張っての実技指導をするのはそれこそリスクが高いので、講習のカタチですが、頭のサビを落として油を差して、集大成くらいのつもりで、頑張ろうとロートルにムチを入れんとしております・・。
ガンバ!! 俺!