懐かしいというか、恐怖を呼び覚ます写真がfacebookにアップされていました。
子どもの頃(とはいうものの、それはゆうに半世紀以上のことだと思うと、我ながら驚くね!)、近所の歯医者に通わされていました。 小学校への通学路でもあったその場所は、小さな池(沼地)があり、大きな木に囲まれた、決して陽当りがいいとは言えない、少し薄暗い場所にありました。 道脇には、ドクダミが群落しており、その臭いも嫌でした。
昭和の歯医者の診察処置室は、いかめしい機械器具が並び、ベルト駆動のドリルの音がおどろおどろしく響く、まるで悪の実験室のようでした。 そして、その待合室には、先生が愛読者だったのでしょう、楳図かずおさんの「へび女」などの恐怖漫画がたくさん蔵書されていました。 まったくもって、子どもココロには恐怖そのままの場所だったのです。 小学校の行き帰りには、鼻をつまんで息をころして、その前を一気に駆け抜けたものでした。
歯医者・ドクダミ・楳図かずおは、恐怖の三点セットで、60も後半になった今でも、そのうちひとつに出合えば他のふたつも連想されて嫌な気分になります。 まあ、昨今の歯医者さんは明るく清潔感もあり表面麻酔なども施してからの麻酔注射なので痛みも緩和されているので、恐怖感も緩和されて行けていますがね・・。