高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

初体験

2008-07-14 14:15:59 | 日記

たいして仕事をしていない・・、と言うより邪魔していたかもしれないのに、指が
痛くて握力がなくなってしまった。漁師の岩澤さんの末運丸に乗って定置網漁を体験してきました。

朝4時、朝焼けでした。何年ぶりに見ただろう。 いつもと逆の「東の空が橙色になるんだなあ」と妙に感心してしまいました。体験した事がないアルバイトにでかける学生のような、ワクワク期待もあるけれど不安もある朝でした。コケッツの栄養たっぷりな卵かけご飯を食べ、何やら別の期待もあってか、激励に起きてくれたMRKさんに見送られ寿都漁港へ出発。



波はさほどなく、船酔いに何度も参った経験がある私には絶好の初体験日和。気分だけは漁師です。定置網は漁港から10数分ほど沖に出た寿都湾の中にありました。学校のグランドほどの大きさが「浮き」でわかりました。 双子?のような手伝いのオジサンと岩澤さんが手際よく、ロープを巻き上げる機械で網を手繰り寄せてゆきます。 長いタモも使うので、モタモタしていると頭を叩かれそうになります。無駄のない動きで網のロープを機械に巻きつけては手繰(たぐ)り、放してはまた別のロープを手繰り、網をしぼめてゆきます。そのお手伝いを・・かえって手間かけてんでしょうが・・しました。最後は、文字通りに「手で網を引き揚げ」ます。 下から引き上げるので、指力と握力が必要とされます。学校の運動会で倒れそうになるくらい渾身をこめる綱引き(つなひき)よりきつかった。機械のない昔は6人で引き揚げていたというから、驚きです。



三回戦(3つの網)実施。一度目は、ミズクラゲの大群とトビウオが少々。二回目はカラ・・。三回目は、大きなブリと小ぶりなイナダ(ブリは出世魚)が10匹程といろいろ小魚が獲れました。大漁もあれば、空振りもあり。今日は潮が速いせいもあったようです。 見学に近い漁師体験でしたが、帰りには、イナダを一匹、そして、トビウオ、マイワシ、カナガシラ、イカをもらいました。

帰って来ると、山村留学生達はまだ出かける前でした。箱に入った獲物を抱えて、見せてやりました。 なんかね・・になった気分でした。

二度目の朝食には、さっそく獲物が食卓にのりました。たいして働いてはおりませんし、役に立ったとは思えませんが、随分と仕事をした気になって、なんだか一日の大仕事が終わった感じがするので、イカとカナガシラを肴に朝っぱらからビールを飲んでしまいました。



◆海のビックリ その1 ヤドカリ
 網にかかってヤドカリが獲れました。想像を超える大きさでありました。磯遊びでヤドカリを捕まえますが、どれも小ぶりです。ところが、海の中にはかなりデカイのが存在しておりました。ビックリであります。食えそうなくらいです。可愛そうですが、干して標本にします。

                 

◆海のビックリ その2 あおい!!
それにしても、獲れたての魚は青い、青というよりも鮮やかな藍色。きらびやかに輝いています。これでは水面上からは見えませんね。



◆海のビックリ その3 カモメの飛翔
時には頭上すぐ上を、時には船に伴走するように真横でカモメの飛ぶ様子が楽しめます。風の中を見事にしなやかに飛び回ります。

 

◆ 全国一斉休漁

漁船の燃料も高騰しています。様々な経費も上がっています。今日の新聞でも廃業する漁師さんも数多くなるだろうとの記事がありました。 水揚げの減少もあり、漁業もたいへんな状況にあります。 明日は、全国の漁師さんが出漁をせずに、抗議活動を展開します。 こんなことは、今までの日本にはなかったと思います。

コメント
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