◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「彼らが追っていたのは火災現場」って?

2014-06-08 09:01:35 | 言葉についてあれこれ
                               工夫してみた

 「アンビリバボー」から。「彼らが追っていたのは火災現場」というナレーション。犯人や竜巻などとは違って火災現場は逃げないぞ。「やせいにかえした」というナレーション。アマゾンで小さなワニを捕獲し、その後、放してやった、それだけ(^.^)。本来の意味なら「野生に返した」ですが、原稿には「野生に帰した」とでも書いてあったのでしょうか。「森に帰した」ぐらいのつもりでしょうね。
 「カンブリア宮殿」から。「蛍光灯は自分の真上のものしか使用禁止」というナレーション。節約は大事ですよね、で、使っていいの? いけないの? 「望遠レンズを持っているから撮れるものではない」というテロップ。被写体までの距離は随分あるようですが、撮れるの? 撮れないの? 「望遠レンズを使えば撮れるというものでもない」ですよね、腕(技量)も必要なのですよね。
 「とくダネ!」から。画面の下にするすると右から左へ流れていく小さな文字、たまに目に留まるのですが、「交際女性と父親をナイフで刺し男が逮捕」で「さしおとこ」と読んでしまい、笑えない内容なのに笑ってしまいました。「交際女性と父親をナイフで刺した男を逮捕」でしょ。
 これも笑えない、「身寄りがなくなっているかたの」というテロップ。高齢者が孤独のうちに死んでいったという何とも寂しい話がときどき聞こえてきますが、世の中には悪い人がいるもので、身寄りのない人が亡くなったら、その人(身寄りのない故人)のお金を着服する、そういうことがけっこうな頻度であるという話でした。
 「スーパーJチャンネル」から。「2人とも60歳以上がいい」というナレーションとテロップ。パイロットの年齢制限緩和という話で、これまでは、機長、副操縦士、どちらか一人は60歳未満でないといけなかったのですが、二人とも60歳以上でもかまわないそうです。原稿を書いたやつ、出てこい( ̄д ̄)ダラケッ!
 「(DNA解析は)第三者が部屋にいたことをほのめかす結果だった」というナレーション。「ほのめかす」は、言葉や行動でそれとなく示すということですが、DNAでしょ、しゃべりませんよ。それに、「ほのめかした」と言うもので、「ほのめかす結果だった」とは言いません。これはやはり「第三者が部屋にいたことを示唆する結果だった」ですね。言いたいことは分かるのですが・・・( ̄  ̄)。
 NHK「手話ニュース」では、話し手が「お客様に提供したい」と言ったとき、テロップは「たくさん提供したい」でした。手話とテロップで情報を伝える番組なのに( ̄д ̄)! 「団塊スタイル」では、話し手が「いろいろ自分で工夫できたりとか、考えたり、いくらでもできるので」と言っているのに「自分で工夫できたりとか 考えたら いくらでも出来る」というテロップ。「~たり~たり」と書いてはいけないというルールでもあるのか? 意味もちょっと違うし(――゛。
 「奇跡の地球物語」で見た変なテロップは「住居で異なる建築工法」。ふぅん、白川郷ね、何度か行ったことはありますが、住居によって工法が違うんですか、どれもみんな同じに見えるけどぉ~、と思ったら、合掌造りの建物は、1階と2階とで工法が違うという話でした。あのね、それなら「一つの建物に異なる建築工法」とか、「1階と2階とで異なる建築工法」とか書いてよね( ̄д ̄)!
 それから、予算5000万円で愛犬と暮らす家を芸能人○○が探すという番組をちらっと見たのですが、「この物件は5680万円、○○の予算は5000万円と、ややオーバー」というナレーションが聞こえ、もやもやしました。「○○の予算は5000万円、この物件は5680万円とややオーバー」もしくは「この物件は5680万円だが、○○の予算は5000万円なのでややオーバー」でしょ( ̄  ̄)。

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