◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

話し言葉がガキっぽい。

2007-11-16 19:45:43 | 言葉についてあれこれ
                     やはり水は飲まねば
 れっきとした教養番組でも、若いレギュラー出演者の話し方が非常にガキっぽく、あきれてしまいます。「想像とは違っていて」を「想像とはちがくて」などと言いますし、鼻濁音も発音できません。「やがて」の「が」は「蛾」の「が」です。「Fタイプなんだそうです」の「だ」、「受け継がれているんです」の「て」、「ご先祖探しに行ってきました」の「に」をかなり高く発音するので、まるで、学芸会で発表する気合の入った小学生です。でも、たまたま、この人がトーク番組で自分のことを自分の言葉で話しているのを先日ちょっと見たのですが、イントネーションはいたって普通でした。まるで別人です。教養番組のほうは気合が入りすぎているのでしょうか?
 鼻濁音を発音できない若いアナウンサーが増えているという話を聞いたことがありますが、このごろ、鼻濁音だけではなく、「はひふへほ」の発音がちゃんとできないアナウンサーが多すぎます。例えば、「福祉事業所」の「ふ」、「被災者」の「ひ」がどうも変なのです。力が入りすぎて、ガキっぽいのです。「危険」や「危機」、「父」もちゃんと発音できません。さらに問題なのは、発音やイントネーションだけではなく、言い回し、というか、いや、それ以前に日本語としてちゃんと成立していないというか、話し言葉そのものもきちんとしておらず、ガキっぽいということです。
 昨日、「この風味が何とも言えなく合いますね」「やむをえなくやりました」「ずっと水を飲まないでも平気です」「著者の許可を得ないでも可能で」という例文を挙げましたが、若い人はほとんどみんな、とにかく話し方が幼稚! ベースにちゃんとした日本語がないので、急に改まった言葉遣いをしようとすると変なことになるのですね。ちゃんとした手本がないのだから、若い人だけの責任ではありませんが・・・( ̄_ ̄;)。

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