◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「免許の練習をしていた」って?

2008-07-27 11:02:03 | 言葉についてあれこれ
                     ハムやん、免許は?
 放送業界の人たちの日本語力の低さは相当なもので、私たちは毎日毎日それに毒されているわけですが、耳から入る言葉だけではなく、目から入る言葉も大変なことになっています。画面に出てくるテロップのいいかげんさときたら、もぉ~、ひどいのなんのって。本当にこんなことで給料をもらっているのか? これで給料をもらえるなんて、すっごく腹が立ちます。全国ネットなのに、この程度の人しかいないの? あきれる! 本当に何とかしてください。
 「免許の練習をしていた」だけ見てもすでに日本語として成立していませんが、どういうことかというと、小学校の校庭で、なぜか、1台の車がぐるぐる走り回っているという映像で、「先生は校庭で運転免許を取るための練習をしていた」というナレーション、そのとき、画面に「先生は校庭で免許の練習をしていた」というテロップが出たというわけです。
 なんと、「運転免許を取るための練習」が「免許の練習」になっているのですが、それは幾ら何でも無理というもの。どうしても字数を減らさなければいけないのなら、「先生は校庭で運転の練習をしていた」です。運転の練習をしないと免許は取れませんし、運転以外にも学ばなければならないことはたくさんありますね。
 校庭でめちゃくちゃに走っても「運転免許を取るための練習」にはならないと思いますが、こういう人っているんですねぇ。私は‘公認の自動車学校’へは行かずに運転免許を取りましたから、交通警察で受ける実地試験の厳しさを知っています。一緒にチャレンジを始めた友人は、何回受けても仮免が取れず、とうとうあきらめて‘公認の自動車学校’に入りましたよ。25年前の話ですけど。( ̄・ ̄)

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