◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「寝起きが悪い」って?

2023-10-15 09:53:24 | 言葉についてあれこれ
                                   起きてきた

 「臨場 第一章」#9(脚本 坂田義和)で小松崎周一(伊武雅刀)が「未解決事件を抱えたままでは寝起きが悪い」と言いましたよ( ̄д ̄)! 「寝起きが悪い」って、起きてすぐで機嫌が悪いガキンチョか( ̄ー ̄)? そういうのは「寝覚めが悪い」でしょ。
 「息子は加害者?被害者?『お前だろ!』クラスで疑われた息子!無実を晴らしたい」という見出し、さらに、記事も「息子の無実を晴らすため、私は担任の先生に電話をかけました」(2022/3/3 14:50 ママスタセレクト)って( ̄д ̄)! 「無実を証明する」か「疑いを晴らす」か、でしょ。
 そういえば、「大江戸捜査網2015」(脚本 山本むつみ)でも、田沼早苗を演じた波瑠が「そなたたちの無実は私が必ず晴らします」と言いましたが、いけませんね。脚本家も脚本家ですが、そのまま言ってしまう役者も役者ですよ( ̄" ̄)。「そなたたちの疑いは私が必ず晴らします」でしょ。
 「和菓子老舗が突然廃業…取引先の倉庫には5.8万個の菓子箱が 社長『なんの一言も無く』」という見出し(2022/5/23 17:19 ABEMA TIMES)って( ̄д ̄)! 「なんの」が余計ですよ、「一言もなく」ですが、「事前に一言もなく」とか「何も、一言もなく」とか、「なんの」に続けるなら「何の相談もなく」とか、でしょ。
 「そんなことを何の臆面もなく言える息子夫婦」(2022/5/25 14:50 ママスタセレクト)って( ̄д ̄)! これも「何の」が余計で「臆面もなく」です。「臆面」は「気後れした様子」、「臆面もなく」は「ずうずうしく」という意味です。そうそう、「何のためらいもなく」というのもありますね。
 「きょうの料理」(2022/7/20)で「いいことづくし」と言った廣瀬智美アナ( ̄д ̄)! 柘植恵水アナも同じ。「いいことづくし」のスプレッダーは三上真史( ̄_ ̄)。ちなみに、「10min.ボックス 生活・公共 寝ないとどうなる?~睡眠と健康~」で「いいことずくめじゃないですか」と言っているDAIGOはd(⌒・⌒)good。
 JAバンク石川のCM、「ほんと、いいことづくし」というセリフ( ̄д ̄)! ナレーションも同じ。これでまた「いいことずくめ」と言える人が減りますよ、石川県は絶望的( ̄" ̄)。「すてきにハンドメイド」(2023/10/12)で「初めてづくしの体験でした」と言った菅良太郎(パンサー)、ほんと、やめてよぉΨ( ̄д ̄)Ψ。
 「~づくし」は、同類のものをある限り並べること、花尽くし、魚尽くし、心尽くしの品。「~ずくめ」は、そればかりで固めること、そのものばかりを使うこと、いいことずくめ、規則ずくめ、黒ずくめ。いいことしかない、メリットしかない、それは「いいことずくめ」。何もかも初体験、それは「初めてずくめ」。ごっちゃにしないで!
 「きょうの料理」(2022/7/20)で「食欲を駆り立てる」と言った廣瀬智美アナ、言い間違えた? 以前、江原ナレーターも「食欲を駆り立てる料理」と言いましたから、これも複数の人が間違えて覚えているのかも、NHKだし <( ̄д ̄)>。食欲は「そそる」か「かきたてる(かき立てる)」ですよ。
 「ギュッ!と石川 ゆうどきLive」(2022/7/28)で「…ラベルを落とし込まれて」と言った医師、テロップもそのままでした( ̄д ̄)! コロナの後遺症が他人に理解されない、怠けていると誤解されるという話で、そういうのは「…レッテルを貼られて」と言いますね。
 「この発表に世論は“言わんこっちゃなかった”というのが正直なところでしょう」(2022/8/9 18:01 SmartFLASH)って( ̄д ̄)! 「言わんこっちゃない」でしょ! 「この例は極端にしても」(2022/10/25 10:56 デイリー新潮)って( ̄" ̄)、「この例は極端だとしても」でしょ。
 「息子夫婦の金を”食い物にする”義母…その総額『1400万円』!?」という見出し(2022/11/20 CoordiSnap)、誰が書いた? 記事は「息子夫婦を食い物にして」でしたが。まとめサイト「TRILL」の記事は稚拙な日本語が当たり前に出てくるので、最近は面白い例でなさそうならスルー <( ̄д ̄)>。
 「後継者かのように振る舞います」は「先人たちの底力 知恵泉 天下人秀吉の交渉術」(2022/12/13)で聞いたナレーション、ナレーターは高井正智アナ。でも、テロップは「後継者のように振る舞う」でした d(⌒・⌒)good。「かのように」と続けたいなら「後継者であるかのように」です。
 「世界まる見え!」(2022/12/19)で「多くの人々に迷惑を与えたドローン事件」というナレーション( ̄д ̄)! ドローンのせいで空港が麻痺したという話。「影響を与える」など、何でもかんでも「与える」と続ける人がいますが、「多くの人々に迷惑をかけたドローン事件」でしょ。
 「夫の生活習慣を正しただけなのに、義両親に激怒された!?→2人は”悲惨な末路”を送ることに…」という見出し(2022/12/21 lamire)、これも「TRILL」のスタッフか? 「夫の生活習慣を正しただけなのに義両親に激怒された!?→ 二人は“悲惨な末路”をたどることに…」でしょ。
 「歴史探偵 どうする家康コラボSP」(2023/1/1)で「いかに信仰のためとも、やっぱりどこかに逡巡はあったんですね」と言った近田雄一アナ、さらに「いかに信仰のためともどこかに逡巡はあった」というテロップ( ̄д ̄)! 「信仰のためといえども」でしょ。
 「痛みを緩和しながら夫はできる限り、今まで通りの日常生活を続けていくと結論を出していました」(2020/1/13 20:10 MONEY PLUS)は、もしかして、話し手から聞いたそのまんまなのでしょうか、読みにくいですね。「夫は、痛みを緩和しながら、できる限りこれまでどおりの日常生活を続けていくという結論を出していました」です。
 「今までの常識を覆す~」は「まる得マガジン」(2023/1/31)のナレーションですが、ニュース番組のナレーションでも聞いたことがありますし、意外に多いですよね。でも、「今まで」と「これまで」とでは、感じ方、受け取り方がちょっと違って、「これまで」のほうが自然です。
 「女は偽造パスポートを使って併設のホテルに宿泊し、男と合流して(中略)翌未明、男が隙を盗んでワインセラーからワインを盗み」(2023/3/8 14:35 CNN.co.jp)って( ̄д ̄)! 「隙を盗んで…盗み」と書いて何も思わなかったのか? 「隙を見て」「隙を突いて」でしょ!
 「養老乃瀧は2023年5月23日、グループ公式ツイッターアカウントで謝罪し、掲示物は撤去したと発表した」という記事、その掲示物を見てみたら「女性がほっと一息付ける空間をご用意しました」ですって。「一息入れる」「息をつく」「息を抜く」、「ほっと息をつける空間」かな <( ̄д ̄)>。

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