熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

豪雪、観劇断念、そして、オリンピック

2014年02月08日 | 今日の日記
   天気予報通りに、早朝から雪が舞い始めて、庭も真っ白の雪景色。
   まず、庭に出て、雪に埋まりそうになっている花にカメラを向けた。
   小さな梅の花は、殆ど雪に覆われてしまって、白梅などは、雪か梅か見分けがつかない感じで、一面雪の花である。
   
   
   
   

   椿も、殆ど雪に埋もれて可哀そうな感じだったが、二輪だけ葉の下に隠れていた花が、蕊を見せて綺麗に雪化粧をしていたので、写真になった。
   侘助など、比較的冬から咲き始める椿は、葉が花弁を覆っていて写真が撮り難いのだが、これは、実になる花を守るための椿の自衛本能であろう。
   写真集などには、雪を頂いた綺麗な椿の写真が掲載されているのだが、私のように、一切木や花に触れずに、綺麗な被写体を探してシャッターを切るものに対しては、中々、難しいことである。
   
   

   ボケやサザンカの花にも、雪が彩りを添えている。
   吹雪いた雪が舞っていて、かなり寒いのだが、サザンカの茂みをぬって、メジロが数羽敏捷に飛び回って、蜜を吸っている。
   千葉の庭では、メジロとシジュウカラが一緒に飛んで来ていたのだが、こちらのシジュウカラはどうであろうか。
   
   
   

   雪解化粧した庭を眺めながら、深夜にかけて、雪が降り続いて、風雪注意報が出ると言うことなので、午後からの東京行きを諦めることにした。
   サントリーホールでの東京都交響楽団のプロムナード・コンサートで、ハイドンの協奏交響曲やベートーヴェンの「運命」を聞けると楽しみにしていたのだが、ダメである。
   もう一つ、夕刻から国立劇場小劇場での文楽第三部の「御所桜堀川夜討」と「本朝廿四孝」の観劇も諦めざるを得なくなった。簑助の八重垣姫を見られなくなったし、奥庭猟火の段での勘十郎の至芸を鑑賞できなくなったのも残念であるが、自然相手では仕方がない。

   
   
   窓越しに、吹雪く庭の雪景色を眺めつつ、本を読みながら、あっちこっちの雪景色を思い出した。
   私など、関西で育ち、関東に長く住んでいる人間にとっては、雪には殆ど縁がなく、何年かに一度くらいは、周りが雪で真っ白になることはあるが、雪国のような経験はあまりない。
   一番、深い雪景色の中で何日か過ごしたのは、あの世界経済フォーラムで有名なスイスのダボスであろうか。
   会議の合間に、雪の積もった場外の会場を移動したり、裏山のスキー場に上って写真を撮ったり、私には、新鮮な経験であった。
   もう一回は、何年に一度だと言う大雪が降ったアムステルダムでの思い出で、娘に橇を買って遊ばせたが、大雪が降ったのは、その年だけであった。
   
   

   丁度、深夜に開会していたソチの冬季オリンピックの開会式のTVを録画していたので、代わりと言う訳ではないが、見始めた。
   ロシアも、ロシアの夢と言うタイトルで、壮大な歴史ショーを展開していたが、ボリショイ・バレーやボリショイ・サーカスのプロが見せる大ページェントなので、素晴らしい、そして、カラフルでダイナミックなショーであった。
   アンナ・ユーリエヴナ・ネトレプコが、オリンピック賛歌を歌っていた。
   それに、指揮者のヴァレリー・ゲルギエフが、オリンピック旗を持って入場して来たのを見て、やはり、芸術の国だと思った。
   前のロンドンの時にも、シェイクスピア役者の ケネス・ブラナーが登場したのだが、スポーツの祭典でも、私の知っている芸術家たちが登場すると嬉しくなる。
   
   
   
      
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