熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

CEATEC JAPAN 2006・・・日本の凄いIT・エレクトロニクス技術

2006年10月03日 | 政治・経済・社会
   「デジタルコンバージェンスが変える、社会・生活・ビジネス」をテーマとする先端IT/エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2006」が幕張メッセで開催された。
   毎年、エレクトロニクス企業のトップが行う基調講演を聞きたくて出かけて行き、休憩を利用して総合展を見る、と言うのが趣旨だが、とにかく、日本を代表する企業の凄いIT/エレクトロニクス関連の新しい技術や製品が展示されるので、この方が魅力的でセミナーをサボることになることが多い。

   私の場合は、専門知識を欠くので、半導体や材料・電池・電源、計測・試験・製造装置、受動部品等の電子部品・デバイス&装置ステージの方は苦手で、テレビやビデオ、携帯電話などのあるデジタルネットワークステージの方を中心に見ることになる。

   ところで、一番多くの聴衆を集めていたのは、村田製作所のコーナーで、自転車型ロボット「ムラタセイサク君」が、ゆっくりとS字型平均台の上を倒れずに走行するのを多くの人がじっと眺めていた。
   とにかく、実際の自転車の場合には、慣れればじっと倒れずに一箇所に静止して立ってはいられるが、ゆっくりと進むにはどうしてもギコチナク左右にバランスを取りながらハンドルを操作しなければならないけれど、このムラタセイサク君は、全く左右にブレルことなくゆっくりと進み静止する。
   胸についた超音波センサで障害物を確認し、サドル下のフレームにはめ込まれたジャイロセンサが車体の傾きを検出して、お腹の中央にある円盤を回転させることによってバランスを取っている、と言うのだが、凄いコントロール技術である。

   基調講演でインテルのエリック・キム上席副社長の「融合するデジタル世界の実現に向けて」で語っていたが、今回のCEATECの大きなテーマの一つは、映像、情報、通信の融合で、最早、TVとパソコンの差など殆どなくなっているし、携帯電話など立派な多機能の情報端末であり最早「携帯電話」と言うこと自体が可笑しくなってしまっている。   
   
   今日のウォール・ストリート・ジャーナルのアジア版に、香港では、人々はCNNやHBO,ESPNなどテレビ番組を楽しんでいるが、それは、サテライトやケーブルなどではなく、総て電話線で繋がっているIPTV(Internat Protocol Television)だと言うことを紹介している。
   現に、今日のブロードバンド時代では、パソコンから無尽蔵に動画をダウンロードして楽しむことが出来る。
   NHKのチャネル数を減らすことが国策だと馬鹿なことを言う時代ではなくなっているのである。

   ところで、今回は、ハイビジョン関係の展示が活気を帯びていたが、HD DVDとブルーレイの対立が鮮明になってきた。
   面白いのは、情報通信ネットワーク産業協会の会長である西田厚聰東芝会長が、「Real HDワールドから始まるデジタルライフ・イノベーション」と言うタイトルの基調講演で、敵対しているブルーレイには一切言及せずに、HD DVDがデジタルライフ・イノベーションの総てであるかのように語っていた。東芝の代表に徹していたのである。
   私自身としては、今のDVDシステムとの互換性の利くHD DVDの方が都合が良いが、使用している他のエレクトロニクス機器がソニーやパナソニックなどブルーレイ陣営のモノばかりなので、正直なところ困っている。

   来月のWPCも面白いが、兎に角、CEATECは、技術と生活環境の変化を直に感じられる機会を与えてくれるので勉強になる。

   
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ローマ歌劇場・・・素晴らし... | トップ | 真似した電器からイノベータ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

政治・経済・社会」カテゴリの最新記事