熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

あすから大学入学共通テスト

2023年01月13日 | 学問・文化・芸術
   TVを見ていると、「あすから大学入学共通テスト」と言うタイトルが頻繁に出でてくる。
   なによりも、念頭に浮かぶのは、思い出よりも、もう試験は受けたくない、嫌だという気持ちである。

   私が受けた入学試験は、高校、大学2回(1浪したので)、アメリカの大学院、この4回だけである。
   社会に出てからも、資格試験などなかったし、他に受けたといえば、ロンドンのジェントルマンクラブRACの入会面接くらいであろうか。

   大学入試は、もう、60年以上も前のことになるので、殆ど何も覚えていない。
   勿論、共通試験などなかった頃で、東大のように2次試験まであった大学とは違って、一発勝負であった。
   2回とも京大の経済を受けたのだが、第1回目は、数学だったか英語だったか、大きなミスを犯したので、すぐに、ダメだと分かったのだが、何故か、この試験なら、来年には合格できるだろうという予感を感じた。
   当時後にも先にも京大に入った卒業生のいない県立の高校だったが、浪人中は、余裕もなかったので、予備校や塾などには通わずに、通信教育や旺文社の参考書などを便りに独学独習で受験準備をした。
   記憶が正しければ、京大の入試が他の大学と違うのは、配点が、英数国理社各200点で、数学は、数1,数2,数3または幾何(私は幾何)で、理科2科目(私は化学と生物)、社会2科目(私は世界史と地理)と言うことで、試験科目数が多くて、各科目均等な学力が要求されると言うことであった。
   要するに、高校の教科を満遍なく一所懸命勉強して、広範かつ実質的な学力を付ける以外にないと言うことである。この方針が、社会に出てから随分役に立ったので、私は受験勉強を肯定している。
   それに、当時は、昨今のように、有名な中高一貫校が、トップ大学の合格者を寡占するという傾向はそれ程なくて、比較的合格者の多い関西の地元高校からは別として、地方の公立校のトップクラスの俊英が集まると言った感じで、西に比重を掛けた全国区であった。
   4当5落、すなわち、睡眠時間が4時間なら入試に合格するが5時間寝たら落ちると、まことしやかに言われていた時代だったが、自分自身で勉強していて手応えがあるかどうかの問題であったし、それに、2回目であるし、時間など気にはならなかった。
   日経の私の履歴書を読んでいて、浪人中、当時3本立てで頻繁に演目の代わる映画館があって、週に2回くらい通っていたという話を読んで、私も全く同じ経験をしていたので意を得たりであった。その後、趣味で、オペラや古典芸能に通い続けたのも、その影響かも知れないし、人生無駄ではなかったと思っている。

   当時伊丹に住んでいて、試験場へ通えば通えたのだが、受験中は京大生が世話をしてくれる宿舎に泊まって試験を受けた。1回目はダメだと思ったので結果は電報を頼んだ。サクラチルであった。
   2回目には、何故か不安がなかったので、電報を頼まずに、発表当日直接京都に出かけた。

   簡単に言えば、これだけの経験だが、殆ど、独立独歩であったし、「○○○蛇に怖じず」で、殆ど不安もなかったし、特に緊張したという記憶もない。
   しかし、もう一度受験せよと言われれば、絶対嫌であり、やりたくない。

   アメリカのビジネススクールの受験は、もっともっと、大変。
   TOEFLとATGSBを受けて、論文や研究資料など提出して、推薦状、学歴や職歴などキャリアを加味する総合評価なので、基準など分からない。
   良く通ったと思っている。

   受験生には、Good Luck! 幸運を祈りたい。
   
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