私は仏壇も神棚もない家に育ったせいか、まったく無宗教なのですが、ひと月ちょっと前から大祓祝詞を唱えることをはじめました。
大祓 知恵のことばーCDブック 葉室 頼昭 春秋社
お医者さんから春日大社の宮司になられた葉室 頼昭宮司の解説がまたすばらしいです。
「祓い」というのは、罪・穢れを「除去する」という意味ではないのですとおっしゃっています。
北風と太陽の物語を例にしてお話しされています。
以下本文より抜粋****
罪・穢れというのはすべて我欲の表れです。神様がつくられたすばらしい人間の姿を包み隠してしまう罪(包む身)。われわれを生かしている神さまの尊い気を枯らしてしまう穢れ(気枯れ)。このどちらもわれわれが生きていくうえでマイナスのものですよね。
これを祓うということは、そこに神さまの素晴らしいお力というか、こころを入れることによって、プラスに変わっていく。そしていのちが甦ってくる。それが祓いだと思うのです。
ですから「大祓のことば」というのは、太陽のエネルギーのような、ものすごい力のある神さまの言葉だと思うのです。
****抜粋終わり****
最初はわけがわからずただ読んで唱えていましたが、やるにつれてなんだか面白くなってきました。
大祓祝詞の内容もなんだか漫画チックな笑えるような面白さもありますが、CDの春日大社の宮司による祝詞奏上に合わせて声を出して唱えていると一瞬、自分が楽器となって音の振動の中に一体となって溶け込んでいくような感覚になることがあります。
宗教とか信心するということとは関係ないのですが、面白いので続けてみようと思います。