雨の七夕ですね
最近、当院には珍しいお客様がこられます。
２週間前、
「あの～大変申し上げにくいお願いですが・・・」
と何回か来院されたことのある女性からの依頼は・・・
ワンちゃん（マルチーズ犬）11歳の治療のお願いでした。
最初に来られたときは、ぐったりとしてハアハアと荒い息で自力で立ち上がることも、頭を上げることすら出来ない状態で、動物病院で緊急事態だからとステロイドの注射をされて連れてこられました。病院の見解ではヘルニアの傷みで動けないのだろうということで、４日後に大学病院でＭＲＩで検査の予定でした。
検査前の３日間、施術をするたびに固まっていた体がすこしずつ柔らかくなり、首を上げてヨロヨロしながらも歩けるようになりました。
大学病院の検査結果は首と腰にある多発性骨髄腫ということでそれが神経を圧迫して動けなくなっているということでした。現代医学の治療では手術か放射線か抗がん剤しかない、ということですが、どの治療にしてもそれに耐ええられる体力ではないのではないか、と飼い主さんは考え、再び私のところに連れてこられました。
そしてその一週間後、
「普通に歩けるんです」
と連れてこられました。
（飼い主さんの了解をいただいて写真掲載しています）
何がどうなったのか、私にもわかりませんが、とにかく元気を回復したようでよかったです。