2週間ほど前、ミッドランドスクエアに出かけた(その時見た、トヨタの「Winglet」については、
エントリ済み)。
その時、ミッドランドスクエアのレストラン街のソファーで、チョッと休憩をした。
休憩したソファーがあったのは、韓国料理のお店の前。
韓国料理店と言っても、焼肉屋さんではない。
「韓国宮廷料理」のお店だ。
そのお店の壁にディスプレー画面がはめ込まれていて、メニュー紹介だけではなく韓国の観光誘致のようなビデオが流されていた。
最初見た時は、メニュー紹介のビデオではなく「韓国観光誘致ビデオ」だと勘違いする内容だった。
それは、観光客の外国人一家(欧米人)が韓国の伝統的な結婚式を体験する、と言う内容だったからだ。
もちろん、「近代的な韓国と伝統文化の両方を愉しむ観光」と言う内容ではあるのだが、「韓国宮廷料理」のお店と言うコトもあり、「伝統的韓国の結婚式+宮廷料理」がメインとなっていた。
このビデオを眺めながら、フッと思ったことがある。
日本でも同じ様な、「体験型観光の提案はできないか?」と言うコトだ。
何も結婚式である必要はないのだが、白無垢に角隠し、羽織袴と言う姿で祝詞を上げてもらい、三々九度の杯を交わすと言うのは、海外の人たちにとって、とても興味深い経験となるのではないだろうか?
と言うのも、日本各地には様々な文化があり、その文化を背景にした伝統工芸や生活習慣がある。
私たち日本人ですら、自分たちの住んでいる地域以外のコトはよく知らないのが、現実だろう。
もしかしたら、自分たちの住んでいる地域のコトすら、よく知らないかも知れない。
そんな時、大いに活躍してもらうのが、地域のお年寄りたちだ。
何も英語などの外国語が話せる必要はない。
それは、通訳を頼むことで解消する問題だ。
「日本観光通訳協会」と言う、社団法人もあるのだ。
そのような団体を、活用すれば良いだけのことだろう。
大切なコトは、実際に体験させられるだけのモノ・コトがあるかどうかなのだ。
その点については「余りにも、過小評価しすぎているのでは?」と、感じるコトがあるのは、私だけではないと思う。
国土交通省は、「観光にも力をいれたい」と言ってるのに、現在の動きは「中国人の観光ビザ拡大」程度だ。
猛烈な勢いで買い物をする中国観光客は、確かに魅力的かも知れない。
しかし、そのブームもいつかは終わるのではないだろうか?
築地での傍若無人な態度や、京都の舞妓さんを追いかける姿などは、決して褒められるモノではない。
だが、人気先行となる前に「観光ルール」を決め、観光客を呼ぶと言う方法はあるのではないだろうか?
その意味でも、今から自分たち地域の伝統文化を見直し、資源とするチャンスなのではないだろうか?