日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

食品会社×食品会社=新プロジェクト?

2010-08-27 20:09:27 | ビジネス
ドラッグストアーのお菓子売り場と言うのは、意外な新商品が早く並ぶことがある。
今日も、そんな商品を見かけた。
日清×湖池屋=「ユニークプロジェクト」の一つ「UFOポテトチップス」だ。

これまで、様々な「ジョイント商品」が誕生してきた。
中には失敗企画と呼ばれるモノもあった。
トヨタや松下電工(現パナソニック)、アサヒビールなどが立ち上げた「WiLLプロジェクト」などは、その一つだろう。
20代~30代の女性をターゲットに、共通イメージで一つのコンセプトを分かち合い、それぞれの商品を開発し、市場を創るという半ば実験的なプロジェクトだったのだが、成功と言うには程遠い結果となってしまった。

その理由の検証がされたのかは分らないのだが、ただその後、松下電工(現パナソニック)は、以前よりもまして女性向の美容商品に力を入れるようになり、独特の商品展開をし、人気商品を次々と出している。
それ以外の参加企業にとって、どうだったのか?は、やや疑問なところだ。

「異業種共同プロジェクト」と言うのは、そのようなリスクがあったのだ。
今回の「日清×湖池屋」の「ユニークプロジェクト」は、同じ食品会社なのだが、その事業分野が大きく違う。
このようなコラボ企画が得意なのは、「おやつカンパニー」だったような印象があった。
人気主力商品である「ベビースターラーメン」の「お好み焼き味」には、広島お好み焼きのソースとして定番と言われる「オタフクソース」を使っている。
「お菓子といえども、本格的な味」と言う点で、人気があるようだ。

その本格版というのが、今回の「ユニークプロジェクト」と言う感じがある。
既に、湖池屋の「カラムーチョ味のUFO」と「UFO味のポテトチップス」が、まだ地域限定とはいえ、発売されている。
この2商品のヒットで、次の「ユニーク商品」が決まってくるのかも知れない。
そう考えると、チョッとワクワクしてくる。

一つ気になるのは、湖池屋の「スッパムーチョ」はどのカップヌードルやUFOとコラボするのだろう?と言う点だ。
酸味が売りである「スッパムーチョ」と組み合わせるとなると、チョッと難しいのでは?と、思ったからだ。