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安倍さんが亡くなって、見えてきた様々な「政治の裏側」

2022-07-30 22:26:23 | 徒然

安倍元総理が亡くなり、既にご遺族の葬儀は済んでいる。
9月下旬には「国葬」をする、という予定が決まっている。
ただこの「国葬」については、様々な意見があり、「国葬」を決めたコトが拙速ではなかったのか?という意見も数多く出ているようだ。
個人的には「国葬」をするのであれば、「政治家としてどうだったのか?」ということを、見極めたうえで「国民が納得できる」というのが条件だと思っている。
少なくとも、「モリカケ問題」や「桜を見る会」等、安倍元総理自身が説明責任を果たすべき事案が、説明されないまま強引に事件の幕引きを図ろうとしたようなことは、政治家としていかがなものか?と、感じている。

さて、安倍元総理が銃撃された理由がカルト教団との繋がりによるものだ、と判明してから「政治と宗教、お金」という話題が尽きない。
尽きないどころか、日に日に繋がりのあるカルト教団と自民党だけではなく、その他主要政治団体との繋がりが、判明してきた。
その繋がりとは、「選挙活動を手伝ってくれ、票田にもなる」という関係性だ。
結局のところ、カルト宗教とわかっていても、自民党を始めとする政治団体にとって「選挙活動を手伝ってくれ、票田にもつながる相手」として、その存在そのものは、ありがたいモノだったようだ。
もちろん、カルト宗教側としても政治家が様々なイベントで祝辞を送る事で、「お墨付き」という信頼を信者だけではなく社会的にも得られやすかっただろう。
それがたとえ、社会的に問題のあるカルト宗教であってもだ。
互いの関係は、WIN- WINだったといっても良いだろう。
実際、昨日の時事通信には、「問題がない」という認識を自民党が持っている、という内容の記事が掲載されている。
時事通信:旧統一教会と党との関係否定「何が問題なのか分からない」ー自民党福田氏

記事としては、あくまでも福田氏個人の意見というまとめ方となっているが、祖父・福田赴夫、父・福田康夫といういわば「政界のサラブレッド」であり、自民党の重鎮からの信頼も篤い人物であるということを考えると、一個人の意見ではなく自民党の一つの考えとして受け取られても仕方のないところがある。
福田氏本人も、そのくらいの意識をもって発言をしているはずだ。

この「何が問題なのかわからない」発言は、一般国民からすれば相当衝撃的であったのでは?と感じている。
というのも「カルト教団の問題=一家離散に追い込む高額な献金や霊感商法」という問題がはっきりとしていながら、そのことを「問題である」と理解していないからだ。
その福田さんよりもより問題なのは、銃殺された安倍元総理の弟・岸防衛大臣の「霊感商法等で、問題があった」と認識をしていながら、選挙支援を受けていた、と話している。
「問題認識」がありながら、問題のある団体から選挙支援を受ける、ということ自体、信じられない。
まして、岸防衛大臣は、岸信介・佐藤栄作・安倍晋太郎という福田氏よりも「政界のサラブレッド」と言っても過言ではないような、政治家一家出身だ。
このような発言ができるとすれば、子どもの頃からこのような支援を受けてきている、ということを目にして政治家になった、ということなのだろう。
「政治家の世襲」ということが問題になることが、多々あるがこのお二人に関しては、自民党や閣僚の中の要職に就きながら「選挙に勝つためには、手段を択ばない」ということを子どもの頃から、教えられ・目にしてきた、ということなのだと思う。
だからこそ「霊感商法」という反社会的活動と選挙支援とは区別をし、選挙支援という点では問題がない、という認識なのだろう。

それにしても、日本の政治家はいつの頃からこのような「一般常識が欠如」するようになってしまったのか?
大切なことは「選挙に勝つ」ことではなく、「政治をどうするのか?」が、政治家に与えられた使命のはずだ。
今回の「安倍元総理銃撃事件」は、まるで「政治の闇」という「パンドラの箱」を開けてしまったのかもしれない。




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