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「ドローン」を使う発想が違う

2015-10-15 19:34:52 | ビジネス

ブログでマーケティングについての情報発信をしていらっしゃる、大西宏さんの「マーケティングエッセンス」の今日、ドローンについて書いていらっしゃった。

大西宏のマーケティングエッセンス: 「ドローンで農薬散布とか大阪にリニアって時代逆光じゃないの」

ドローンだけを取り上げていらっしゃるわけではないが、「ドローンの使い方」となるとビジネス使用としては農薬散布か空中撮影という程度で終わっているのが、日本の現状かもしれない。
一方、米国のAmazonなどはドローンを使って、商品の配達に使うということを言っている。
個人的には、住宅地に無数のドローンが飛び交う光景は見たくはないのだが、場所が変わればとても有効な方法かもしれない。
というのも先日、FM番組を聞いていたら「海外でのドローンの活用」という話を聞いたからだ。

例えば、Amazonのように「物を運ぶためにドローンを使う」と考えたとき、お届け先が離島や災害などで「陸の孤島」と化した場所であれば、とても有効な配達手段となる。
特に緊急性の高い医薬品などは、船や陸送で届けるよりもずっと早く目的地に届けるコトができる。
空中撮影にしても、日本のような「趣味の延長」のような使い方ではなく、山深い地域での送電線や鉄塔の定期検査など、人を派遣する前にドローンで空撮をし、危険個所を把握してから人を派遣する、という方法などが、海外でのドローンの使い方としての主流となっている、という話だった。

もちろん「薬剤散布」という使い方も、十分あるとは思う。
ただ、大西さんが指摘されている通り、「薬剤散布」というのは今でも無人ヘリコプターなどで行っている。
何もドローンで、やる必要はない。
むしろドローンの特化すべき点を、十分活用する必要がある、というのが、海外で言われているという。
その「特化すべき点」というのは、ドローンの飛行高度だという。

航空機と違い、ドローンは雲の上を飛ぶことはできない。
だからと言って、「薬剤散布」をする無人ヘリコプターよりも、高い高度で飛ぶことができる。
震災などの状況を把握する際、飛行機での航空撮影よりも低い高度で撮影することができるので、状況を把握しやすい、というメリットがある。
もちろんGPSなどを搭載すれば、遠隔操作も可能となるので二次災害などの危険がある地域での状況把握などは、特化できるメリットだろう。
何より、航空機を飛ばすよりも短時間で現地に行くことができる。
しばらく前に、ドローン2台を使って2本のファイバーを撚り上げる、という動画をyoutubeで見たコトがある。
どうやらコンピューター制御で動かしているようなのだが、もしこのようなコンピュータープログラムとGPSを組み合わせれば、危険性の高い山間部での送電線修理(というのだろうか?)も、人に頼ることなく作業ができるようになるかもしれない。

マーケティングでは「商品特化」ということを指摘するコトがあるが、まさに「ドローン」という道具は、利用目的を考える前に、その特性・特化できる点を洗い出して、利用するコトを考えることが市場を広げていくコトになるような気がする。




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