日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「当事者意識」が、地域活性化の糸口になる?!

2018-10-17 20:12:31 | ビジネス

昨今過疎が進む地方都市だけではなく、老朽化が進む都市部の団地などでも問題になりつつある「買い物難民」。
その「買い物難民」を出さないように、頑張っているのが地方のローカルスーパーだろう。
その頼りの綱となるローカルスーパーの経営も、とても厳しい状況にある。

週刊ダイヤモンド:倒産スーパー社長の独白、地方都市「自壊」のリアル

地方都市におけるイオンなどの大手スーパーの存在は、都市部における百貨店の存在とよく似ている。
大きく違うのは、百貨店は駅の近くの一等地にあるのに対して、大手スーパーのショッピングモールは、高速のインター近くにあるということだ。
理由は、大手スーパーのショッピングモールを利用するのは、クルマで来店する人達が多い為に、それなりの駐車場とアクセスの利便性が良いという条件があるからだ。
ところが、買い物難民が多い地域というのは、そのような場所ではなく、クルマを手放した高齢者が多い地域だ。
そのような立地条件の場所で、小規模でもスーパーを営業するとなると、その地域の協力は必須だ。
にもかかわらず、全ての人たちが協力的とは限らない。
記事にあるように、非協力的な場合のほうが多いというのが、現実なのでは?という、気がしている。

一方、過疎地でありながら、今注目をされている集落がある。
兵庫県篠山市の丸山集落だ。
ビジネスオンライン:兵庫県篠山市「集落丸山」に見る農泊の成功法則
見逃し配信サイトTverの「風景の足跡」でも紹介されている。
Tver:風景の足跡 篠山市丸山集落篇 (10月23日22:59まで配信)

Tverで初めて見た時の印象は、「集落全体の明るさ」だった。
過疎地によくみられるような廃墟は一つもなく、古い家屋でありながら、キチンと手入れがされ「人の住まい」になっている。
この「地域の明るさ」を保つということは、その地域に住む人たちの意識が無くては、とても難しい。

丸山集落が農泊という事業を起こし、成功したのは集落に住む人たちが「当事者意識」をもって「集落全体のリノベーション」をしたからだろう。

地方の「自壊」という問題は、未来の日本の一つの姿かもしれない。
ただ「自壊」とするのか・否かということは、その地域に住む人たちの「当事者意識」にかかっているように思えるのだ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。