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テレビCM?災害用情報?

2011-03-14 19:56:42 | CMウォッチ
金曜日に起きた「東北地方太平洋沖地震」発生直後から、テレビ番組がなくなった。
予定されていた番組は総て、特別番組へと代わった。
そして、民放局からはテレビCMが消えた。

「テレビCMがなくなった・・・」という経験は、過去にもある。
「浅間山荘事件」の時、「昭和天皇崩御」の時・・・社会に与える衝撃が大きければ当然、テレビというメディアは報道を優先する。
それは間違ったことではない。
むしろ、そのためにメディアはあると思っている。

そして今日の午後から、次第にテレビCMが戻ってきた。
何となくテレビCMが見られることで、ホッとしている自分がいる。
その中で、気になったテレビCMがあった。
それは、NTTやdocomo、KDDI(+AU)そしてソフトバンクの「災害用掲示板」や緊急ダイヤルなどを告知するテレビCMが、この時期から流されるようになったことだ。

確かにテレビCMではあるけど、テレビCMと考えて良いのだろうか?
そんな疑問が起きたのだ。
というのも、テレビCMの最大の力である「短い時間で、的確に伝える」というコトこそ、災害時に発揮されるからだ。
各局のアナウンサーが手順を話すよりも、画像で操作を示しながら説明するというテレビCMこそ、このような操作に経験のない(度々あっては困るが)ユーザーにとって、とても重要な情報のような気がするのだ。
事実、このテレビCMが流れはじめてから、docomoとソフトバンクは通信規制が行われている。

もしかしたら、そのようなテレビCMが用意されていなかったのかも知れないが、もっと早くこのテレビCMが流されていたら・・・と、思うのだ。
そして民放・NHK問わず、流して欲しいテレビCMだと。
なぜなら、このテレビCMはテレビCMというカタチをした「災害情報提供ツール」だとおもうからだ。

もっと柔軟な発想で、このテレビCMが流されていたら・・・と思うと、残念な気がする。


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