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「ワンピース」現象?

2011-11-04 20:15:44 | トレンド
今日の新聞のWEBサイトをチェックしていていると、同じ言葉が登場した。
それが「ワンピース、初版最高部数」という言葉。
「ワンピース」といっても、女性の服のことではない。
漫画の「ワンピース」のことだ。

拙ブログにこられる方のうち、どれくらいの方が「ワンピース」の愛読者なのかはわからない。
その実、私などは随分前にアニメ放送されているのを、ほんの数回見た程度。
内容そのものを知っているとはいえない。
ただ、この「ワンピース」の派生商品というか、ノベルティーグッズなどはこの夏あたりから急激に増えたような気がしていた。
例えば、この夏ケンタッキーフライドチキンが行った「キャンペーン」
ケンタッキーフライドチキン自体、これまであまりこのようなジョイントキャンペーンを実施した記憶が無かった私としては、このキャンペーン自体少し驚いていた。
ただその時は、キャンペーン期間がちょうど夏休みでお盆近かったこともあり、「ワンピースの読者である子供~若年層+ファミリー層に対する、キャンペーン」という程度に思っていた(個人的には、シャーベットが作れるボトルが欲しいと思ったりもした・笑)。

そんな感覚を覆した(というほどではないが)のが、「ワンピース」の話を基に、ビジネスについて書かれた新書が店頭に平積みされた時だった。
漫画「ワンピース」自体は、海賊仲間との冒険旅だったと思うのだが、それがどのようにビジネスと関係しているのだろう?
実際、読んでみたい!とは思わないのだが、おそらくこれまでのような「組織論」や「マネジメント論」とは違う、何かがあるのでは?と、思っている。
何よりこれらの本の帯を見ると「仲間」という言葉が、頻繁に登場している。

あくまでも本の内容の想像なのだが、おそらく一時期頻繁に言われた「自己責任」に対する反省と、東日本大震災以降多くの日本人が感じた「共感性」というコトのように思う。
「共感性」というのは、漫画「ワンピース」に対する共感性というコトではなく、仲間としての共通認識の目的の上にある共感性や一つの目標に向かう気持ちといったことだ。

もし、そのような内容であれば、それはこれまで何度もビジネス本に書かれた内容と大差は無い。
ただそこに、漫画「ワンピース」という媒体が加わることで、よりわかりやすく、それこそ「共感」できる、というコトなのではないだろうか?

これまで、ヒット漫画というのは数多くあった。
「ワンピース」が他のヒット漫画と違うとすれば、とても個性的な集団が互いに助け合い、一つの目標に向かって力を合わせる、という具体的な表現がされているからなのでは?と、想像している。


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