日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

もっと、自信を持って日本人

2010-03-21 21:35:07 | アラカルト
先週末、退院してきました。
今日から、本格的に再開したいと思います。
お休み中、拙ブログに来ていただいた方が多くいらっしゃったようで、感謝しております。

術後の経過が良かったこともあり、術後落ち着くととにかく1日が長くなった。
幾つかの本を持参し、この時とばかりの読書三昧という日々を過ごすことに。

その中でまったく違うテーマの本なのに、「日本文化」を考えさせられる内容があった。
読み進めていくうちに、「もっと自信を持っても良いのでは、日本人」と言う気がしてきたのだった。

その一つが「アレンジする力」だ。
例えば「漢字」と「かな・カナ」。
「かな・カナ」は、元々は漢字をアレンジした文字と言うコトは、ご存知だと思う。
でもそこに到達するまでの過程は、驚くほど創造的だったようだ。
それどころか、日本人は漢字そのものにも「訓読み」という、日本式の読みと意味をもたせる事で、言葉を豊かにしてきた。
その言葉の豊かさが、創造の力となっている部分も大きいと言うのだ。

「日本人の観察力」と言う点も、見逃せない。
その観察力が、日本美術を開花させただけではなく、世界でも稀に見る「家紋」という文様美も創りあげているという指摘だ。
自然の中から繊細に写し描き出されるモノには、花鳥風月だけではなく昆虫などにも目を向けられている。
そのような観察力は、何時の時代から始まったと言うわけではなく、古くから日本人の生活の中で感性として磨き・鍛えられてきたモノ。
反面、「家紋」などは単純化されることで、一つの「文様美」という日本独特の美を創りあげているという。
何より、日本人には「自然と寄り添う生活美」という感覚を持っていたはずなのだ。

昨今「エコだ」、「環境だ」と盛んに言われるようになってきたが、日本人の生活の中には元々そのような「意識」があっただけではなく、それを「生活美」へと発展させてきた力があるはずなのだ。
言葉にしても、一つ一つの光景に情を重ね表現をする力がある。
それは、あらゆるモノと調和しようとする価値観があるからなのでは?

そんなコトを考えながら、読書三昧の入院生活を過ごしてきた。


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