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3年後の日本は、どうなっているのだろう?

2017-07-24 17:59:09 | 徒然

今朝のFM番組を聞いていたら、3年後の今日「2020年東京オリンピックの開会日」だと話していた。
3年後の今日、本当に東京オリンピックが開かれるのだろうか?と、フと思った。

まず、候補地を決める最後のプレゼンテーションで、安倍さんは「東日本大震災で被害を受けた原発(=東京電力・福島第一原子力発電所)は、我々のコントロール下にある」と言った(と、記憶している)。
あの時「コントロール下にある」という、状況ではなかったはずだ。
そして今でも「コントロールできている」とは、言い難い状況が続いているように思う。
3年後、本当に「コントロールできている」という状況になっているのだろうか?
もちろん「コントロール」の意味が、「管理下にある」というのであれば、候補地選定での最終プレゼンテーションで言った言葉は、嘘ではなかったということになるのかもしれない。
問題なのは「管理下」の状態であって、多くの人は「事故収束に向け、様々な方策の成果が出てきている管理下」という意味だと、認識をしていたのではないだろうか?という点だ。

そして、2020年東京オリンピックの競技開催地では、様々なイベントが行われていたようだ。
日経新聞:東京五輪へ走る、つなぐ 開幕まで3年 イベント続々
名古屋では開催競技種目が無いため、このニュースを聞いたときには「よそ事」のような気持ちで、聞いていたのだった。
多くの人とは言わないが、私と同じように「よそ事」のような気がしている方もいらっしゃるのでは?という、気がしている。
というのも、1964年の東京オリンピックの時のような、国全体での「高揚感」が無いように感じるからだ。

1964年当時は幼稚園児だったので、その頃のことをどれだけ覚えているのか?と聞かれると、あくまでも幼稚園児の感覚になってしまうのだと思うのだが、当時は東京に住んでいなくても「オリンピックがあるんだ!」という、一種のワクワク感があったように思う。
子どもだったから「ワクワク感」を感じたのか?はたまた新聞やテレビなどのメディアが伝える「情報」の多さに、そのように感じたのかは覚えがないのだが、3年後の東京オリンピックよりも社会全体が、オリンピック開催がおめでたいような雰囲気があったように思う。

何より、今の日本は2011年に起きた「東日本大震災」から、立ち直ってはいないし、その後に起きた「熊本(大分)大地震」など、ここ数年の間で甚大な災害に見舞われており、候補地決定をした時よりも全国的には厳しい状況にあると思う。
2020年の東京オリンピックを「東日本災害復興」という位置づけをし、一部競技を東北で開催する予定をしているようだが、復興事業の妨げになってはいないのか?という心配もある。

果たして3年後、「東京電力・福島第一原子力発電所事故」は、事故収束の目途が付き「政府のコントロール下」となりっているのだろうか?
被災地復興ではなく、「被災地」という言葉から地域に住んでいる人たち全てが自立し、災害前のような生活ができているのだろうか?
オリンピック開催だけに焦点を合わせ、にぎやかなイベントが続くことに違和感を感じるのだ。