米国民主党の党大会で、ヒラリーさんが正式に「大統領候補」として選出された。
先に行われた共和党大会での、トランプさん指名の時とは違い、随分スムーズな大会となったようだ。
トランプさん指名の党大会のほうが、これまでとは違っていた、と考えたほうがよいだろう。
その異常さ?を感じさせたのが、共和党出身大統領であったブッシュさんが、直接的な批判は避けたものの「私が、共和党最期の大統領になってしまうのか・・・」という趣旨のコメントを出したりしていたり、ライバル候補者からの「選挙協力」の表明が無かったり、党大会そのものを欠席していたからだ。
それに対して、今日行われた民主党大会では、これまで通り?という感じの党大会となったようだ。
その中でサプライズがあったとすれば、ブルームバーグ前ニューヨーク市長が、ヒラリーさん支持を表明したことだろう。
ブルームバーグさんが、ヒラリーさん支持を表明した大きな理由は「トランプ氏の大統領阻止」なので、積極的な支持という訳ではない、という点がポイントかもしれない。
とはいうものの、一時は無所属での大統領候補か?とまで言われたブルームバーグさんのヒラリーさんへの支持は、これからの大統領選に大きな影響を与えるだろう。
米国のヒラリーさんは、民主党全体のまとまった支持を、受けることができるようになった。
一方、東京都知事に立候補している小池さんは、出身政党である自民党からの支持を得られないまま、選挙戦終盤を迎えることになった。
全体的な支持率では、小池さんが一歩リードと言われているが、男性政治家からは全くと言ってよいほど支持を得られていない。
一部では、自民党東京都連から「小池さんを支持しないように」という、お達しまで出ているという話もあるほどだ。
それだけではなく、元東京都知事の石原慎太郎さんからは「年増の厚化粧」とまで、言われてしまっている。
政治家に「年増」も「厚化粧」も、関係ないと思うのだが、どうやら見当違いのような批判だけでもしたいようだ。
元々、石原さんは、暴言・放言が多い。特に女性に対する暴言・放言が目立つような気がする。
決して小池さん自身が、女性に人気のある政治家だとは思わないが、このような暴言・放言が出ると、女性は一機に小池さん支持へと動く可能性がある。
なぜなら、「年増」も「厚化粧」も女性にとっては、禁句というべき言葉だからだ。
そのような「言葉」を投げつけられた同性に対して、応援しないでどうする!という、気持ちが生まれるのも女性ならではの、思考だからだ。
もし、小池さんが東京都知事となったら、一番頭を悩ませるのは都議連だろう。
特に自民党都議連のオジサンたちは、小池さんとどう向き合って都政を運営していったらよいのか?という、対策が出てこないような気がする。
だからと言って、小池さんを批判するだけでは、都民からそっぽを向かれる危険性がある。
今年は、「女性政治家」にとって、大きな転換期となるかもしれない。
そして「女性政治家」誕生によって、世界が大きく変わり始めるような気がする。
その意味で、ヒラリーさんにも小池さんにも期待をしている。