日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

恵方巻きだけじゃあない、節分行事食

2009-02-01 10:51:30 | アラカルト
今日から、2月。
1年で一番寒い月とはいえ、あっという間に2月は去り、気がつけば春の陽気と言う日も近い。
今週は立春があり、暦上は「春」となる。
その前日にあるのが「節分」だ。

年明け頃から、コンビニのドアには「恵方巻き予約受け付け」という、ポスターが張ってあった。
それだけすっかり定着した「節分の恵方巻き」だが、元々は関西(特に大阪)の節分の行事食だった。
それが、ここ十数年ですっかり「全国版」となったのは、ご存知の方も多いだろう。

しかし、全国には「節分の行事食」がイロイロある。
四国などでは「こんにゃく」を食べるようだ。
これは「こんにゃくは胃腸の砂おろし」と言われることに由来しているらしく、「新しい季節は、体の悪いものを出して迎えましょう」というコトのようだ。

関東では「けんちん汁」をいただくという習慣もあるそうだ。
根野菜を細かく切って作る「けんちん汁」は、この時期からだが温まるおいしい家庭の味だ。
何よりも、野菜の切り端まで使い切ると言う、「日本人のもったいない精神」を表しているような料理だ。
私が名古屋に来てビックリしたのは、「焼いたいわしの頭を玄関先につるす」コトだった。
今では、そんな事をするご家庭はないと思うのだが、「いわしを焼いた臭いが鬼を遠ざける」と言ういわれからだそうだ。
今でも「節分いわし」として、スーパーでは売られている。

全国的にあるのが「福茶」だろう。
塩昆布と煎った大豆を2、3個、梅干で作る簡単な「すまし汁」のようなお茶だが、やはり「健康などの願い」が込められているようだ。

考えてみれば、日本人の生活の中には「(何かにつけ)福を呼ぶ」コトに熱心なようだ。
でもそれは、とてもささやかなトコロから始まったモノ・コトのように感じる。
寒い季節だからこそ、あるモノ・コトで生活を楽しむ知恵とでも言うのだろうか?
まさに「陽的発想」のように思う。

さてさて、3日の節分は「恵方巻き」を作ろうか?
それとも「けんちん汁」?イヤイヤ手軽な「福茶」が良いかも知れない。
できれば、市中のお茶屋さんで「福茶」セットなどがあれば、嬉しいのだが・・・。