日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

気配り・目配り・こころ配り-ビジネスの基本・究極のサービス-

2008-01-27 18:34:00 | ビジネス
先日、買い物に出かけたときのことだ。
用事を済ませ「さてお昼ご飯」と思い、時計を見たら1時近く。
この時間なら、OL・サラリーマンのみなさんのランチタイムは、終わっているだろうと思い、某洋酒メーカー関連のパブハウスのランチに行くことにした。
ここのお店は、穴子の天丼(お味噌汁と漬物付)が600円(税込み)でいただけるので、時折利用するお店だ。

ここ数日の寒さで、ダウンコート(メンズ用)などをたっぷりと着込み、普段使っているトートバッグは、雑誌などがギュウギュウ詰状態で行ったのだ。
既にランチタイムも後半戦と言うこともあり、店内はガラガラ。
テーブル席には、食べ終わった食器などが片付けられず残っている状態だった。
お店の方に案内された席は、カウンター席の端で、近くには水の入ったピッチャーなどが置いてある。
着ているコートを脱いで、トーとバッグを置くような場所はない。
場所がないどころか、ピッチャーに入っている水を取りにくる人の邪魔になるような状態だ。
そこで「こちらの席ですか?」と、確認すると・・・「ハイ、そちらでお願いします」。
私が思ったことは、拙ブログを読んでくださる方ならご想像できるだろう。
「オイ、オイ、この場所は私の着ているコートを脱いで、荷物が置ける場所ですか?!」と言うことだ。
「荷物が多いので、違う場所は?」と言いかけたときには、既に「ご注文は」と、聞かれていた。
注文はしたのだが、私はまだ席につかず「場所を替えて欲しい」という態度を保ちつづけていたのだが、サッサと案内をしたお店の人は注文を厨房に伝えるためにいなくなってしまった。
仕方なく、食器が片付いていないテーブル席に荷物とコートを置くコトにしたのだ。
ラッシュのランチタイム前半戦が終わり、一区切りとコトもあったのかもしれないのだが、テーブル席の食器の片付けにくるお店の人もいない。

お店の人からすれば、勝手に席を替えられることは余り良い気持ちのものではないだろう。
だが、席を案内する時にその人の服装や状況を見てから案内することが、大切なのではないだろうか?
確かに、テーブル席には食事をした後の食器が残っていた。
だが、大きなダウンコートを着、パンパンに荷物が入ったトートバッグを持っている客を案内する場所は、片付いているカウンター席ではないはずだ。
まして、水の入ったピッチャーが置いてある直ぐ脇の席に案内すると言うのは、違うのではないだろうか?

「気配り・目配り・こころ配り」は、サービス業だけではなくビジネスの基本だと思うのだが、なかなか難しいコトでもある。
なぜなら「気配り・目配り・こころ配り」とは、「相手(お客様・生活者)を観・考え・想像する」という、実に「五感と頭を総動員する」コトだからだ。
場合によっては、瞬時にして判断しなくては意味がない。
だからこそ、「気配り・目配り・こころ配り」は、ビジネスの基本であり、究極のサービスなのだ。