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日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

ライトアップは必要か?

2007-06-25 21:24:17 | 徒然
昨夜、東京タワーをはじめ全国各地で、「ライトダウン」が行われた。
目的は、地球温暖化をアピールすることらしい。

ところで、日本各地イロイロな所でライトアップされている。
観光名所のライトアップだけではなく、電飾看板やビルの屋上にある看板を照らすライトなど、光があふれている状態だ。
それだけでも消費電力は、物凄いと思うのだが、対費用効果となるとどうなのだろう?と疑問に感じたことはないだろうか?
いわゆるネオン街(=歓楽街)とは違い、ショッピング街などのビルの屋上にある看板を見るためには、空を見上げるか、それなりの距離が必要となる。
ところが、今の都市部におけるビルの屋上看板は、消費者金融の看板が多く、それ以外の看板であっても、改めて見上げたいという気を起こす看板を見たことがない。
それを、夜あたらためてライトで照らすというのは「労力・費用・時間・エネルギーの無駄」なのではないだろうか?

以前、全国各地のライトアップや電飾看板など、地上が明るくなりすぎたことで、夜空に瞬く星が見えなくなってきている、ということを聞いたことがある。
もちろん、生態系にまで影響を及ぼすこともあるようだ。
とすれば、ライトアップは地球温暖化という問題だけではなく、生態系にまで影響を及ぼす環境問題でもあるはずなのだ。

もう一つ気になるのは、どこかでライトアップをしているとなると、我も我もとライトアップをはじめることだ。
その結果、単にライトに照らされただけの街が出来上がってしまう。
あくまでもライトアップというのは、周囲の暗さがあってこそはじめて引き立つ、光の演出のはずなのだ。

東京タワーのライトアップは、確かに美しいように思えるのだが、その下は光の洪水状態だ。
電飾看板だけではなく、普通の看板を照らすライトなどなど、行き交うクルマのライトとあわせると、東京タワーのライトアップされた姿は闇に浮かび上がる美しさではないと、感じるのだ。

そろそろ無駄なライトアップ、電飾看板や看板を照らすライトなど、止めてみてはどうだろう?
その代わり、住宅地の街灯だけはシッカリと歩く人を照らすようにするのだ。
同じエネルギーを使うなら、有効な使い方をそろそろ考えてみる時期にきていると思うのだ。